「叫び声が…」 トッテナムDFが倒れた観客発見…主審に中断直訴の英雄的行動が話題

トッテナムDFセルヒオ・レギロン【写真:Getty Images】
トッテナムDFセルヒオ・レギロン【写真:Getty Images】

メディカルスタッフがAEDを持ってスタンドに駆けつける事態に

 プレミアリーグ第8節ニューカッスル対トッテナムが現地時間17日に行われ、アウェーのトッテナムが3-2で勝利を収めた。この試合は前半の終盤にスタンドで試合を見ていた観客が倒れたことを受けて20分ほどの中断を余儀なくされた。異変にいち早く気づいたトッテナムDFセルヒオ・レギロンが主審に試合の中断を進言していたと明かした。

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 2-1とトッテナムがリードして迎えた前半40分、トッテナムのコーナーキックの場面でスタジアムが騒然とし始めた。

 トッテナムのDFレギロンが観客席を指差しながらアンドレ・マリナー主審に何かを告げると、その様子を確認した主審は選手たちにピッチから引き上げるように指示。東スタンドでファンの1人が倒れたため、メディカルスタッフがAED(自動体外式除細動器)を持ってスタンドに駆けつける事態となった。

 試合はそこからおよそ20分間中断となった。幸い、治療を受けたファンは一命をとりとめ、安定した状態で病院に搬送されたと報じられている。レギロンは当時のことをこう振り返っている。

「ファンの叫び声が聞こえてきたんだ。誰かが倒れているのを見て、僕はレフェリーに『止めよう。こんな状態ではプレーできない』と伝えたんだ」

 英地元紙「ロンドン・イブニング・スタンダード」は、マリナー主審に危機的状況をいち早く伝えたこのレギロンの行動について「英雄的なアクション」と称えている。一刻を争う事態だっただけに、ファンの無事を聞いたレギロンも安堵しているという。

「何よりもまずはスタンドにいたファンの方の無事を祈りたい。見るに耐えない光景だった。見るのが辛かった。ファンのみなさんにとってもそれは同じことだったはずだ。でも彼が安定していると聞いて本当に良かったです」

 よもやのアクシデントに見舞われた試合はトッテナムが3-2で勝利を収めた。5勝目(3敗)を挙げたトッテナムは4位ブライトンと同勝点の5位に浮上。サウジアラビアの新オーナーを迎えたニューカッスルは今季初勝利がまたもお預けとなり、3分5敗の勝点3で19位となっている。

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