フーリガン抗争に続き芝生はボロボロ… 仏代表監督がマルセイユのピッチに「大災害」と激怒

準々決勝と準決勝でも各1試合を開催するが…

 ノリノリのコンサート風景に、デシャン監督は絶望的な気持ちになったという。すでにイングランドとロシアがこのスタジアムで試合をしていたが、この劣悪なピッチ状態を重く見たUEFA(欧州サッカー連盟)は、フランス対アルバニアの前日練習でのピッチ使用を禁止したほどだ。

 フランス最大の港町でもある南仏のマルセイユは、自国リーグの名門オリンピック・マルセイユが本拠地とし、6万人以上の収容人員を誇るサッカー専用スタジアムだ。それだけにスタッド・ヴェロドロームは今大会の重要なスタジアムと位置づけられ、準々決勝と準決勝でも1試合ずつ使用されることが予定されている。

 マルセイユとヴェロドロームは今大会、イングランドとロシアのフーリガンの血塗られた抗争の舞台として、全世界にその名を轟かせていた。そして、この日のゲームを見る限り、芝生の状態は大会が佳境に入ったところで迎えるビッグマッチの舞台として適切とは言い難く、ネガティブな報道が相次いでいる。

 ここからどれだけ芝生の状態が回復するかは、このEUROにおける熱戦の行方にも大きな影響を与えてしまいそうだ。

【了】

ゾーンウェブ編集部●文 text by ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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