好セーブ連発の豪州代表GK、決勝オウンゴールに悔恨 「あまりに不運が重なった」

オーストラリア代表GKライアン【写真:高橋 学】
オーストラリア代表GKライアン【写真:高橋 学】

日本代表FW浅野の足を離れてから、オーストラリアの選手3人が触れたボールはゴールへ

 カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第4節でオーストラリア代表は日本代表と対戦。最終予選3連勝でグループBの首位に立っていたが、過去に一度も勝ったことがない日本での日本戦は、彼らにとってまたも鬼門となった。試合終盤のオウンゴールで1-2と敗れる形になり、好セーブを連発したGKマット・ライアンは2失点目の不運を嘆いている。オーストラリアメディア「ABC.net」がコメントを紹介している。

 前半8分に先制点を許したオーストラリアだったが、その後は大崩れすることなく、日本と渡り合っていた。前半44分にMF南野拓実が左足で放ったシュートの場面など、時折あったピンチの場面では、GKライアンが好セーブを見せて追加点を許さなかった。後半25分には、一度はPKと判定された日本のファウルが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)でFKに覆るものの、その直接FKをMFアイディン・フルスティッチが直接決めて、同点に追いつく。

 絶対に勝ち点3が必要な日本の猛攻に、GKライアンを中心に耐えていたオーストラリアは後半41分、途中出場したFW浅野拓磨に右サイドを突かれてシュートを打たれる。対応したDFトレント・セインズブリーの足をかすめたボールを、GKライアンも触ったが、ボールはファーポストの内側を叩く。詰めていたFW古橋亨梧より先に、DFアジズ・ベヒッチが落下地点に入るも、クリアしようとした蹴ったボールはゴールに入ってしまった。

 試合後、守護神ライアンはカタールW杯予選初黒星について、「痛いね。負けた時はいつも痛いよ」と言及。決勝点となったオウンゴールについても「2失点目については、あまりにも不運が重なったことから不当に感じているよ」と、日本の執念が乗り移ったような形でゴールに入っていった失点を悔しがった。

 それでも、まだ日本を勝ち点で上回っていることもあり、11月の試合に気持ちを切り替える。ここまで新型コロナウイルスの影響で、自国で試合ができていないオーストラリアだが、首位攻防戦となる11月のサウジアラビア戦はホームで戦える可能性がある。ライアンは「ホームの声援を得られれば、それは大きな違いをつくるし、僕たちにとっては強烈な後押しになる」と、期待を込めた。

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