スコットランド出身の豪州代表DFが古橋を警戒 「普段対戦する選手と違うタイプ」

オーストラリア代表DFハリー・サウター(右)がFW古橋亨梧を警戒【写真:Getty Images】
オーストラリア代表DFハリー・サウター(右)がFW古橋亨梧を警戒【写真:Getty Images】

DFサウターは「11連勝に満足していないし、常に次の試合を見ている」と必勝態勢

 オーストラリア代表はカタール・ワールドカップ(W杯)のアジア予選で圧倒的な強さを見せている。2次予選から最終予選第3節まで11連勝を飾り、W杯予選における連勝の世界記録を更新した。12日の日本戦はその記録を「12」に伸ばせるかが懸かる一戦となるが、スコットランド出身のDFハリー・サウターは、セルティックで大活躍を見せるFW古橋亨梧への警戒心を語っている。オーストラリア紙「シドニー・モーニング・ヘラルド」が報じた。

 スコットランドのアバディーン出身のサウターは、母がオーストラリア人だったことからオーストラリアのパスポートを保有し、オーストラリア代表に招集されている。セルティックやダンディー・ユナイテッドの下部組織で育ち、現在はイングランド2部リーグのストーク・シティでプレーしている。

 今季のスコットランドリーグを語るうえで、セルティックに加入した古橋の存在を無視することはできないだろう。公式戦11試合で8得点1アシストのアタッカーは、負傷から復帰したばかりだが、「シドニー・モーニング・ヘラルド」紙は、「森保一監督がスランプに陥っているチームに変更を加えるのであれば、先発で起用される有力候補になる。そして最高の状態で試合に臨んでくれば、極めて危険な存在」と伝えた。そして、ピッチに立つサウターも強い警戒心を口にする。

「スコットランドリーグの試合は可能な限り見ているし、結果も追っている。(古橋は)良いスタートを切った。彼は僕がチャンピオンシップ(イングランド2部リーグ)で日常的に対戦している選手たちとは、タイプの違うストライカーだ。でも、僕たちは彼が良い選手であることを知っている。もっとも日本はピッチ全体に良い選手が揃っているけれど、それは僕たちも同じことだ。とてもスペクタクルな試合になると期待しているよ」

 オーストラリアはこれまで、日本で日本代表と9回対戦したが、一度も勝利できていない。彼らにとって日本での日本戦は「鬼門」だが、サウターはアウェーでの初勝利、さらにアジア予選の連勝記録を「12」に伸ばすことに自信を示す。

「(3節で早くも2敗している)彼らの状態は意識している。プレッシャーは、彼らにかかるだろう。彼らの結果を見ているからね。ただ、グループとして、僕たちは自分たちにプレッシャーをかけている。自分たちを前進させたいんだ。すでに11連勝をしていて、それは世界記録だけれど、これを12に伸ばしたい。11に満足していないし、常に次の試合を見ている。この予選では『1試合1試合戦っていく』というのが鍵になってきた。僕たちがこれだけうまくやれている要因でもあるよ」

 3連勝でグループBの首位に立ち、日本とは勝ち点差「6」をつけているオーストラリア。しかし、日本での日本戦初勝利、さらに世界記録を「12」に伸ばすという目標があるため、勝ち点「1」にも満足することはなさそうだ。大きなプレッシャーがかかる一戦を迎える森保ジャパンは、勢いに乗るオーストラリアを相手に、予選2勝目を得られるだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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