“神の手”で29年ぶり南米選手権GL敗退のブラジル 窮地のドゥンガは「理解できない」と憤怒

疑惑のゴールでペルーに0-1と、31年ぶりの歴史的敗戦

 ブラジル代表は12日(日本時間13日)のコパ・アメリカ・センテナリオ(南米選手権)のグループリーグ第3戦ペルー戦で、後半30分に相手FWラウル・ルイディアスにゴールを許し0-1で敗北。王国ブラジルの29年ぶりとなるグループリーグ敗退が決まったが、ドゥンガ監督はペルーの決勝点が右手で叩き込んだ”神の手ゴール”だったために、激怒している。米スポーツ専門テレビ局「ESPN」が報じている。

 1985年以来となる屈辱のペルー戦黒星、そして自身の更迭の可能性が高まるグループリーグ敗退に、闘将は憤怒の炎を燃やしている。

「誰もが今日起きたことを目撃した。どうしようもない。我々は人々が目にしたものを変えられない。計り知れない人が見たんだ。我々にはどうしようもない」

 指揮官はこうまくし立て、ハンドは周知の事実であると主張した。後半30分、ペルーの右サイドからのクロスにルイディアスが飛び込んだ。クロスに合わせたのは足でも頭でもなく、右腕だった。主審は一度ゴールを宣告したが、副審はハンドの判定を下した。リプレーでは右手で叩き込む映像が繰り返されたが、サイドラインで審判団は合議を繰り返した。だが、第四の審判と話し合ったアンドレス・クーニャ主審はゴールを認めた。

 この判定にブラジル代表DFミランダ(インテル)は食い下がったが、結末は変えられず。2014年ブラジル・ワールドカップ準決勝のドイツ戦で1-7で負ける歴史的惨敗を喫した王国は、またしても脆弱さを露呈。南米選手権から早くも姿を消した。

 

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