EUROイングランド戦でのロシアサポーターの暴動をUEFAが厳罰へ 人種差別行為なども確認

露閣僚が前言撤回 「間違った振る舞いした」

 こうした事態を受けてUEFAが動き出しており、ロシアサッカー協会を厳罰に処する準備を進めている。処分の対象として確認されているのは、ロシアサポーターによる「集団暴動」「人種差別的行為」「花火の打ち上げ」など、さまざまな問題が表面化している。

 FIFA高官でロシアのスポーツ大臣とサッカー協会を兼務するヴィタリー・ムトコ氏は、ロシアのニュースサイト「R-SPORT」に対して、「衝突などなかった。実際にここでの全ては問題ない。大袈裟なんだよ」と問題なしという見解を示していたが、国際社会からの批判の高まりを受けて、態度を180度転換。「われわれは間違った振る舞いをした」と猛省し、UEFAからの罰金処分を予測している。

 スタジアム内では被害者となったイングランドサッカー協会への処分はないとも伝えられている。テロの脅威なども懸念されるなかでの開催となった今回のEUROだが、フーリガンの暴力行為が4年に1度の祭典に暗い影を落としている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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