バルサ、クーマン監督の後任条件に現地注目 「長期的なプロジェクトを牽引できる人材」

バルサの新監督候補に挙がるコンテ氏、マルティネス監督、ピルロ氏【写真:Getty Images & AP】
バルサの新監督候補に挙がるコンテ氏、マルティネス監督、ピルロ氏【写真:Getty Images & AP】

ベルギー代表のマルティネス監督やコンテ氏らビッグネームが候補に浮上

 スペインのバルセロナを率いるロナルド・クーマン監督は、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)での敗北やリーグ戦での低調なパフォーマンスにより、解任論が過熱している。後任候補としてカタルーニャ出身のロベルト・マルティネス監督(現ベルギー代表監督)やアントニオ・コンテ氏、アンドレア・ピルロ氏らビッグネームの名前が浮上しているが、クラブが求めているのは長期的な視点でプロジェクトを指揮できる人材だという。

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 バルセロナは先週ミッドウィークのCLではバイエルン(ドイツ)に0-3で敗北。20日に行われたリーガ・エスパニョーラ第5節では、格下グラナダを相手に試合終了間際の同点弾で1-1のドローに持ち込むのに精一杯という低調な戦いが続いている。リーグ戦は開幕4試合を2勝2分と無敗をキープしているとはいえ、かつての“ティキタカ”の面影をなくした戦いぶりに対する批判は多く、クーマン監督に対する風当たりも強まっている。

 スペイン地元紙「ムンド・デポルティーボ」は、クーマン監督は少なくとも次節のカディス戦(現地時間24日)までは指揮を執ることが確実としたうえで、その試合で望ましい結果が得られなければ解任となる可能性もあると指摘した。

 スペイン紙「AS」は、クーマン監督はもはや“綱渡り状態”であり、クラブが解任に踏み切れないのは後任が見つかっていないことと、解任にかかる費用を考慮してのことで、すでにジョアン・ラポルタ会長との間にある溝は埋められないところまできていると報じている。クーマン体制はまさに風前の灯火だ。

 そうしたなかで、注目の後任については複数の名前が挙がっているなかで、ラポルタ会長の一番のお気に入りはベルギー代表を率いるカタルーニャ出身のマルティネス監督だとされている。10月にはUEFAネーションズリーグの決勝ラウンドを控えていることから今すぐの招聘は難しいものの、大会終了後のタイミングでバルセロナが引き抜く可能性は残っているようだ。

 そのほかには昨季ユベントスを率いたアンドレア・ピルロ氏や前インテル監督のコンテ氏、ドイツ代表前監督のヨアヒム・レーブ氏なども候補として浮上。「ムンド・デポルティーボ」紙によれば、いずれにしてもクラブが求めているのは急場しのぎ的な監督ではなく「長期的なプロジェクトを牽引できる人材」だとされている。

 グラナダ戦の前には「自分の将来に不安はない」と語っていたクーマン監督も、試合後には「自分の将来を語るのはやめておこう」とトーンダウン。オランダ人指揮官に残された時間はもうあとわずかということなのだろうか。
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(FOOTBALL ZONE編集部)



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