コパ敗退のウルグアイに衝撃の事実! 出場直訴実らずベンチで大暴れのスアレスは出場登録されてなかった

罵声を受けたタバレス監督「大暴れも気づかなかった」

 だが、実際のところ、スアレスが激怒するのも無理はない状況だった。ベネズエラ戦でベンチに入っていたものの、南米選手権公式サイトによると、出場メンバーとして登録されておらず、「スアレス 出場不可能」とメンバー外とされていた。チームの危機にウォーミングアップを始めたスアレスは登録外であることを知らされていなかった可能性が高い。

 米スポーツ専門放送局「ESPN」によるとタバレス監督は試合後の会見で、スアレスの件について問われるとこう答えたという。

「これはドクターとの問題だ。たとえ選手が動揺しても、100%の状態でない彼をプレーさせるつもりはなかった。もし彼が大暴れしていたとしても、それは私の気づかない問題だ。彼は私に何も言わなかったよ」

 指揮官はスアレスの激昂をなんとかスルーしようとした様子だが、チームを救おうと思ったエースの気持ちを踏みにじる格好となった。先月の国王杯決勝で右太もも裏を故障したスアレスはリーガ40ゴールと大爆発し、得点王とチームの二冠に貢献した。強行参戦した南米選手権では、出番のないままあまりにも早い終戦となった。

 ロシア・ワールドカップ南米予選では首位につけるなど好調だったウルグアイだけに、スアレスが激怒した南米選手権での敗退劇は大きく影を落とすことになるかもしれない。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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