「チャレンジャー」の気持ちを持って、WEリーグ初代女王を目指す

――9月12日のWEリーグ開幕戦、いきなり昨季なでしこリーグ優勝チームの三菱重工浦和レッズレディースとの対戦になります。

小林「開幕戦だから、相手がレッズだからというのは関係なく、これまでのトレーニングや練習試合の積み重ねの一つというか、目の前の試合に全力を尽くすことが大事。変な意識は捨てて、自分たちのプレーに集中したいと思います」

植木「自分たちがやることは、どんな相手でも変わりません。ただ、レッズと初戦で戦えるのはすごく楽しみです」

――2人とも2016年からトップチームに所属し、連覇時代も経験しています。「ベレーザは強くなくてはいけない」という思いが強いのでは？

小林「チームとして、個人として、一つ一つの試合を積み重ねて成長していけば、結果はおのずとついてくると思います。チャレンジャーとして挑む気持ちが大事だし、実際に私たちはチャレンジャーの立場。その気持ちで開幕戦から臨んでいきたいです」

植木「『女王』と呼ばれていた頃のベレーザを知っていますし、勝ち続けるベレーザは目指すところではあります。ただ、当時とメンバーも変わって、それぞれの立場も違うので、“新しいベレーザ”として結果を残すことが大事だと思います。去年の悔しさは絶対に忘れちゃいけない。それを見返すためには今シーズンの結果が必要なので、ワクワク感とやってやろうという気持ちは強いです」

――小林選手は今年から新たに「10番」を背負います。

小林「自分ではあまり重くは考えていないです（笑）。自分自身ができることを全力でやるだけだと思いますし、自分なりの10番になれればいいなと。でも、ベレーザの歴代の10番の選手を見れば、責任感を持ってやらないといけない。ほどよく緊張感を持ってやりたいです」

――最後に、サポーターへのメッセージをお願いします。

小林「いろんな人にWEリーグを見に来てもらいたいので、自分たちもそれに応えられるようなプレーをできるように頑張ります。リーグを一緒に盛り上げていきましょう！」

植木「公式戦は半年以上やれていないので、楽しみにしてくださっている方も多いと思います。それに応えられるプレーをしたいし、期待してスタジアムに足を運んでください！」

※取材はビデオ会議アプリ「Zoom」を使用して実施。

［PROFILE］
小林里歌子（こばやし・りかこ）／1997年7月21日生まれ、兵庫県出身。常盤木学園高―日テレ・東京ヴェルディベレーザ。なでしこ1部リーグ通算45試合27得点、日本女子代表通算12試合・4得点。裏への抜け出し、繊細なボールタッチから繰り出すドリブル、絶妙な得点感覚を備えるベレーザの新エース候補。WEリーグ初年度から「10番」を背負う。

植木理子（うえき・りこ）／1999年7月30日生まれ、神奈川県出身。日テレ・メニーナ―日テレ・東京ヴェルディベレーザ。なでしこ1部リーグ通算60試合21得点、日本女子代表通算5試合・0得点。スピードを武器に、果敢に仕掛ける新進気鋭のストライカー。昨季から「9番」を背負い、チームの得点源として大きな期待が懸かる。