新しいベレーザを作る― 小林里歌子×植木理子が描くWEリーグ初年度の“青写真”
【WEリーグ開幕対談】小林里歌子×植木理子、プロサッカー選手となって強まる責任感
日本初の女子プロサッカー「WEリーグ」が9月12日に開幕する。11チームが初代女王の座を懸け、ホーム&アウェー方式による総当たりのリーグ戦(全22節)に臨むが、優勝にひと際強い思いを抱くのが日テレ・東京ヴェルディベレーザだ。
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なでしこリーグで6連覇を目指した昨季は、悔しいリーグ3位。主力だったMF長谷川唯も海外移籍で抜けたなか、新たに「10番」を背負うFW小林里歌子と、「9番」を託されて2年目を迎えるFW植木理子には、攻撃の牽引役が求められる。エース候補の2人に、プロサッカー選手になる胸中、WEリーグ開幕への思いについて訊いた。
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――日本女子初のプロリーグ「WEリーグ」が9月12日にいよいよ開幕します。
小林里歌子(以下、小林)「すごく楽しみです。チームのコンディション、対戦相手のことよりも、今は開幕戦のワクワクが上回っています」
植木理子(以下、植木)「(昨年11月に)なでしこリーグが終わってから、WEリーグ開幕までの準備期間がすごく長かった分、やっと試合ができるのが嬉しいです。初の女子プロサッカーリーグの初戦になるのですごく楽しみです」
――「プロサッカー選手」になることで、これまでと違う高ぶりはありますか?
小林「まず、これまで以上に責任感は持たないといけない。そして、プロリーグが始まるということで、何よりも自分たちの結果が大事。そこへの気持ちの持ち方を、選手それぞれが考えながらやれていると思います」
植木「3年前にベレーザに昇格した時はまだ、女子サッカーにプロリーグができるとは考えていませんでした。いざプロになれば、周囲からの見られ方も変わってくるはずですし、里歌子さんが言うように、背負うものが大きくなったかなと思います」
――ベレーザは昨季、なでしこリーグ(日本女子サッカーリーグ)で3位に終わり、6連覇を逃す悔しいシーズンとなりました。小林選手はリーグ3位の13ゴール、植木選手は4ゴールを記録しましたが、自身のパフォーマンスをどのように評価していますか?
小林「去年は得点源だった(INAC神戸レオネッサの田中)美南さんが抜けて、より責任感と覚悟を持って挑んだシーズンでした。それなりの結果は残せたと思いますけど、今思えばチャンスはもっとあったし、チームもリーグ3位に終わってしまったので、決め切るところで決め切っていればとか、もっとチャンスメイクできたんじゃないかと考えることはあります。今年は得点に絡む回数を増やして、去年以上の結果を残したいです」
植木「自分自身、不甲斐なく、悔しい1年でした。美南さんが抜けたなかで、もっと自分がゴールに絡んで、チームを勝たせるプレーをしないといけなかったと思います」