日本代表、中国を1-0で破り最終予選初勝利 大迫が豪快ボレー弾、攻守に終始圧倒
初戦黒星で迎えた第2戦、ドーハ開催の中国戦に競り勝つ
日本代表は現地時間7日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第2節、中立地カタール・ドーハで開催されたアウェー扱いの中国戦に臨み、前半40分にFW大迫勇也がこの最終予選での日本の初ゴールを決め、1-0で勝利した。
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日本は初戦のオマーン戦後に離脱したDF酒井宏樹が務めてきた右サイドバックにはDF室屋成を起用。イングランド・プレミアリーグのアーセナルへの移籍手続きの関係で欠場したDF冨安健洋が合流してスタメン起用された。2列目は右からMF伊東純也、MF久保建英、MF古橋亨梧が並び、FW大迫勇也の背後に構えた。
中国は開始直後にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)で日本勢と何度も対戦し、全身のタトゥーでも有名なDFジャン・リンポンが負傷して5分と経たずに交代した。中国は5バックで構え、前線は広州や上海でプレーしてACLでも活躍したブラジルからの帰化選手FWエウケソンとスペイン1部エスパニョールのFWウー・レイがコンビを組んだ。
全体に日本が押し込む構図で試合は立ち上がったが、中国の人数をかけたブロックに苦戦した。徐々にペナルティーエリア内に侵入できるようになってきた前半23分、久保が大迫とのワンツーで切り込んで右足シュートを放つもゴールポストを直撃し、惜しくも先制とはならなかった。
その後も日本が圧倒的にボール保持率を高める試合になり、同38分には久保のミドルシュートのこぼれ球に伊東、大迫と詰めていく決定機も迎えたが決められず嫌なムードも漂った。しかし、同40分に右サイドで伊東がドリブルで縦に仕掛けてクロスを入れると、大迫がニアでコースを変えてゴール。待望の先制点を奪い、1-0でハーフタイムを迎えた。
後半立ち上がり、日本は古橋が右膝を押さえてピッチに倒れ込み、わずか5分で交代。今夏スコットランドの名門セルティックに移籍して公式戦9試合7得点とブレーク中だけに、状態も心配される。森保一監督は、そのポジションにMF原口元気を投入。同12分には中盤でエウケソンへのファウルを取られた伊東にイエローカードが提示され、オマーン戦に続く累積2枚目となり次戦のサウジアラビア戦は出場停止になった。
同17分に中国は、オーストリアの強豪ザルツブルクでプレー経験のあるFWアランと、FWアロイージオというブラジルから帰化した選手2人を含む3枚替え。4-4-2に変更し、一転してハイプレスでの勝負をかけてきた。
一進一退でゴール前の場面が少なくなってきた残り15分で、森保監督は伊東に代えてMF鎌田大地をトップ下に投入し、久保を右に回した。ビルドアップで右サイドにポジションを取る柴崎と久保のところでボールが落ち着き、追加点こそなかったものの試合をコントロールした日本は、このまま1-0で勝利した。
日本はこの最終予選での初勝利をマークし、勝ち点3を手にした。10月には7日にサウジアラビアとのアウェーゲームを戦い、その後12日にオーストラリアとホームで激突する予選の山場と言える2連戦を迎える。