日本代表、W杯最終予選初戦で2大会連続の失態 オマーン崩せず終盤失点でまさかの0-1敗戦

日本代表は試合終盤に失点しオマーンに敗れた【写真:Yukihito Taguchi】
日本代表は試合終盤に失点しオマーンに敗れた【写真:Yukihito Taguchi】

雨中の一戦で苦戦、攻撃が停滞し後半43分に失点…まさかの黒星スタート

 日本代表は2日、吹田スタジアムでカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選初戦のオマーン戦に臨んだが、後半43分の失点で0-1の敗戦。前回に引き続き勝ち点ゼロの苦しいスタートになった。

 日本は当初発表された招集メンバーのうち、DF冨安健洋とMF守田英正が第2戦からの合流となり、DF板倉滉は負傷離脱してDF昌子源が追加招集。さらに主力のMF南野拓実がスタメンから外れた。センターバックは主将のDF吉田麻也とDF植田直通がコンビを組み、左サイドハーフにはMF原口元気が起用された。

 強い雨が降るなかでキックオフされたゲームは、ピッチの一部で水溜まりのようにボールが止まってしまう場所も発生。日本はそれでもパスをつなぎながら人数をかけた攻撃を見せ、オマーンはシンプルなロングボールで前線に起点を作ろうとした。

 膠着した展開のなかで前半28分には、吉田が相手の背後に浮き球のロングフィードを送り、MF伊東純也が受けてシュートを放つ決定機を迎えたが、相手GKの正面に飛んでゴールならず。徐々に日本が押し込む時間が長くなったものの、先制点を奪うには至らず0-0でハーフタイムを迎えた。

 森保一監督は後半のスタートから原口に代えて、ヴィッセル神戸からスコットランドの名門セルティックに移籍して公式戦9戦7ゴールと好調なFW古橋亨梧を、そのまま左サイドに投入した。

 後半立ち上がりの7分、日本が右サイドの突破を許して入ってきたクロスに対し、DF長友佑都がクリアを試みたプレーがハンドと判定されてPKの笛が吹かれた。しかし、最終予選から導入されているビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の進言で映像確認が行われ、長友が腕をピタリと体につけていたことが明らかとなりPKのジャッジは取り消された。

 この時間帯からオマーンのショートカウンターが頻発し、日本は流れの悪い時間帯になった。森保監督は同18分に、伊東に代えてMF堂安律を投入した。それでも停滞感が拭えないなかで、同25分にはMF鎌田大地に代えてMF久保建英を送り込み、東京五輪の攻撃陣を支えたレフティー2人に中央と右サイドを託した。

 しかし、最後まで決定機と言えるほどの場面を作り出せないまま日本の攻撃は停滞。最終局面での精度、アイデア、力強さを欠いた。すると同43分、日本は左サイドからのアーリークロスを入れられるとニアサイドに飛び込んだ相手に流し込まれ、土壇場の失点で0-1の敗戦。前回のロシアW杯に向けた最終予選、UAE戦(1-2)と同様にホームでの初戦で敗戦する失態を演じた。

 1998年フランスW杯から7大会連続出場を目指す日本は、7日の第2戦は中立地カタールでアウェーゲーム扱いとして行われる中国戦に臨む。

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