新生なでしこJの2戦目は前代未聞の雷雨中止… 敵地で女王アメリカに圧倒され、0-2の力負け

高倉監督の采配実らず、ミス絡みで失点

 新生なでしこジャパンのアメリカ遠征第2戦は、代表戦として前代未聞の幕切れとなった。5日、オハイオ州クリーブランドで、アメリカ女子代表と敵地で再び激突した高倉麻子監督就任後の2試合目は、2点リードを許した後半31分、雷雨により中断。約50分後に試合中止が決定し、そのまま0-2の敗戦となった。

 2日のアメリカとの敵地第1戦でゲームキャプテンを務めながらも退場処分になったFW大儀見優季(フランクフルト)は、出場停止でこのゲームを欠場。高倉麻子監督は2-2ドローとなった初陣からスタメン7人を入れ替え、DF高木ひかり(ノジマステラ)は代表デビューになった。一方、世界女王アメリカは初戦と10人が同じメンバーと、8月のリオデジャネイロ五輪を控えてレギュラーメンバーを揃えた。開始わずか1分でペナルティーエリア内まで切り込まれたなでしこだが、GK山根恵理奈(千葉)が相手FWクリステン・プレスとの1対1で好セーブを見せた。

 その後は落ち着きを取り戻し、アメリカがボールを持つ時間が長くなりながらも互角の試合を続けていたなでしこだが、ミスから先制点を与えてしまった。前半27分、アメリカの右サイド低い位置からのFKは、ミスキックとなり低いボールになったが、MF杉田亜未(伊賀)がクリアミス。そこからパスをつながれ、最後はDFジュリー・ジョンストンに押し込まれた。なでしこは1点ビハインドを背負う展開になった。

 なでしこはボールを持った局面でも良い形で崩しきることができず、なかなかシュートまで持ち込めない。右に川村優里(仙台)、左に宇津木瑠美(モンペリエ)と両サイドバックにボランチを本職とする選手を起用したものの、ビルドアップのリズムが生まれず、結局シュートは同14分に杉田がFKを直接狙った1本のみ。流れのなかからのシュートは0本のまま、前半を0-1で終えた。

 

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