「海外の選手に近い感覚」 鹿島FW上田の約25mミドル弾を元日本代表DFも称賛

清水エスパルス戦で先制ゴールを決めたFW上田綺世【写真:Getty Images】
清水エスパルス戦で先制ゴールを決めたFW上田綺世【写真:Getty Images】

元日本代表DF栗原勇蔵氏は上田の両足を使える利点を生かしたファーストタッチを評価

 鹿島アントラーズの日本代表FW上田綺世は、25日に行われたJ1リーグ第26節清水エスパルス戦(4-0)で豪快なミドルから先制点を挙げた。元日本代表DF栗原勇蔵氏は「ファーストタッチで勝負あり」と、シュートまでの流れるようなプレーを高く評価している。

 6月20日のリーグ第18節ベガルタ仙台戦(1-1)以来となるスタメンで、1トップに入った上田は、前半18分に敵地のスタジアムを沸かせるゴラッソを叩き込む。

 鹿島はDF町田浩樹のプレスでボールを奪うと、MFディエゴ・ピトゥカが前線に斜めのパスを入れる。これを敵陣中央でフリーの上田が受けると素早くターンをして、ペナルティーアーク後方のゴールから約25メートルの距離からコンパクトに右足を振り抜く。目の前にいた清水DF井林章も寄せきれず、スピードのある力強いシュートがワンバウンドしてゴール左に突き刺さり、先制点となった。

 元日本代表DF栗原氏は、両足を器用に使いこなす上田のボールタッチに注目している。

「まず、DF町田のボール奪取が良かったので、エスパルスのディフェンスラインが上げられないところで、上田は相手よりも早いポジション取りでフリーになりました。そして、両足を使えるのでファーストタッチで上手く前を向き、右にパスの選択肢もあったなかで、自分のシュートレンジだったので迷わずシュートを放った。海外の選手は迷いなくこの距離で打ってきます。上田もそれに近い感覚を持っていると言えると思います」

 上田は清水戦のゴールでチーム2位の7点目。U-24日本代表の一員として出場した東京五輪で悔しい思いをした分も、リーグ戦で躍動してほしいところだ。

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