バイエルン”逸材”DF、東京パラ出場選手団へ”感動の手紙” 「今の私にした重要な要素」

バイエルンのカナダ代表DFアルフォンソ・デイビス【写真:Getty Images】
バイエルンのカナダ代表DFアルフォンソ・デイビス【写真:Getty Images】

カナダ代表DFアルフォンソ・デイビスが難民選手団6名へメッセージ

 東京パラリンピックは24日、開会式が国立競技場で行われ、大会の幕が開ける。そんななか、現在20歳のカナダ代表DFアルフォンソ・デイビスが、難民パラリンピックチームのメンバー6名に”感動の手紙”を寄せたと、海外メディアが報じている。

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 デイビスは、2016年にカナダのバンクーバー・ホワイトキャップスでプロデビューを飾り、その2年後にドイツの名門バイエルン・ミュンヘンへと移籍すると、爆発的なスピードと攻撃力を兼ね備えたサイドバックとして台頭。2019-20シーズンのUEFAチャンピオンズリーグではカナダ人選手として初めて同大会を制覇した選手となった。

 カナダ代表としては17年に史上最年少デビューを果たすなど、逸材タレントとして注目されるデイビス。そんな同選手は、ガーナの難民キャンプでリベリア人の両親の間に生まれ、その後、若くしてカナダに移住。そうした経緯もあり、世界中の難民の生活向上を目的とした機関である国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のグローバル親善大使を務めているが、24日に開幕する東京パラリンピックに参加する難民パラリンピックチームのメンバー6名に手紙を寄せたことが話題になっている。

 米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・レポート」では、「バイエルン・ミュンヘンのアルフォンソ・デイビスが難民のパラリンピックチームに感動の手紙を記述」と見出しが打たれ、「”世界で最も勇気あるスポーツチームのためのメモ”と銘打ち、選手たちには”他の人を鼓舞する力”があると述べた」と報じている。

 なお、パラリンピック難民選手団は6名(男性5名、女性1名)で構成され、紛争により怪我を負った選手や難民としての避難生活の中で怪我や病気を患った選手も含まれている。各選手は水泳、陸上などの競技に出場予定で、デイビスは「世界中があなたを応援しています。あなたが歩んできた道のりを誰もが理解しているわけではありませんが、私は理解していますし、それが私を今の私にした重要な要素なのです。東京で皆さんがしようとしていることは、人々の人生を変えるでしょう」などと綴り、難民選手団へ勇気を与えた。

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