忘れられない衝撃のワンプレー「ゴム製なのに“バチン!”って」 栗原勇蔵×昌子源対談【後編】

横浜FMでプレーした元日本代表DF栗原勇蔵氏とG大阪の日本代表DF昌子源【写真:Getty Images】
横浜FMでプレーした元日本代表DF栗原勇蔵氏とG大阪の日本代表DF昌子源【写真:Getty Images】

【月間表彰】7月の「月間ベストディフェンシブプレーヤー」にG大阪の昌子源を選出

 スポーツチャンネル「DAZN」とパートナーメディアで構成される「DAZN Jリーグ推進委員会」との連動企画で、元日本代表DFとして活躍した栗原勇蔵氏は7月のJリーグ「月間ベストディフェンシブプレーヤー」にガンバ大阪の日本代表DF昌子源を選出。同じセンターバックとして「好きな選手」に挙げる昌子の凄さとは――。意外にも初対面となる2人の対談が実現した。

 前編では、ベストディフェンシブプレーヤーに選出された昌子の、質の高い守備シーンについて語った。後編では、フランス・トゥールーズで知った日本との守備の考え方の違い、手術から復帰してコンディションが戻ってきたこれからについて栗原氏が尋ねた。

   ◇   ◇   ◇

栗原 昨年から続くコロナ禍の影響で今年も大変なシーズンが続いているし、ガンバ大阪は序盤に陽性者が出てトレーニングできなかった時期もあった。本当に大変だったと思うけど、最近のチーム状況はどうなの?

昌子 陽性者が出てチームとしての活動が止まってしまった時は、選手だけじゃなくてチームスタッフやフロントスタッフの方も含めて、本当にガンバ大阪っていうチーム自体が苦しかったですし、再開してからもなかなか試合では勝てませんでした。その結果、監督交代になってしまって、それについては実際にやっている僕ら選手が一番考えないといけないことでもありました。ただ、そういったなかでも試合は待ってくれませんし、連戦でしたけど、やるしかなかったので、もちろんコンディション的にも選手によってバラつきがあって大変なんですけど、普段なかなか出番のない選手が試合に出ていいパフォーマンスをしてくれました。直近の試合で言うと、8月13日の清水エスパルスとの試合で、特別指定の山見(大登)選手が決勝ゴールを挙げたんです。

栗原 見ましたよ。

昌子 そうやって新戦力というか、新しい風をチームに吹き込んでくれる存在というのは、この連戦ではチームにとって本当に大きな力になりますし、ようやく最近はチームの状態も上がってきているんじゃないかなと感じています。

栗原 確か15連戦でしたっけ?

昌子 そうなんです。

栗原 それはきついよね。でも、昌子選手はほとんどの試合に出ていたよね?

昌子 そうですね、ほぼほぼ出ていましたね。

栗原 やっぱり替えがきかない選手だね。さすがだなって思うんだけど、フランスに行く前と今とでは、自分の中ではパフォーマンスはどのくらい戻ってきているの? ほら、怪我もしていたじゃない?

昌子 そうですね。鹿島アントラーズの時は自分でも素晴らしいパフォーマンスをしていたと思います。それに比べると、どうしても1対1で取り切れないなって思う時があります。鹿島の時は自分でも、自分のところで相手の攻撃を終わらせることができていたんですけど、(最近は)抜かれてはいないんだけど取り切れてはいない、というのが多々見られますね。そういうことを考えると、まだもう少し感覚的な1対1の間合いや足の出し方は躊躇しているのかなと少し感じています。

栗原 まあ、鹿島の時はちょっと無双すぎたからね。

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