負債総額1736億円…バルサ財政は“火の車” 32歳FWオーバメヤン獲得に関心と英報道

バルセロナがFWオーバメヤンの獲得に興味か【写真:Getty Images】
バルセロナがFWオーバメヤンの獲得に興味か【写真:Getty Images】

深刻な財政難に陥るバルサ、補強へ“苦肉の策”? イタリアの移籍専門記者は否定

 深刻な資金難を抱えるバルセロナだが、アーセナルのガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤンの獲得に関心を示していると英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じている。ブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョを取引に加える準備があるという。

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 バルセロナはジョゼップ・マリア・バルトメウ前会長時代からのずさんな経営が響き、深刻な財政難に陥っている。リーガ・エスパニョーラが定める選手のサラリーキャップの規定に抵触したことで、条件面では合意済みだったアルゼンチン代表FWリオネル・メッシを選手登録することができないことが発覚。新契約の締結を断念せざるをえず、絶対的エースをも手放す異常事態となった。ジョアン・ラポルタ会長は現地時間16日の会見で、クラブの負債は13億5000万ユーロ(約1736億円)だと明かしていた。

 リーガ・エスパニョーラ開幕戦ではレアル・ソシエダを4-2で破って白星発進となったが、昨季から明らかな戦力ダウンは否めない。そうしたなかで浮上しているのが、アーセナルのFWオーバメヤンへの関心だ。昨年アーセナルと2024年まで契約延長を果たした32歳の点取り屋は、0-2で敗れたプレミアリーグ開幕戦のブレントフォード戦(0-2)を欠場していた。

 メッシがチームを去り、新加入のアルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロも負傷離脱となった前線に補強は急務だと感じているのだろうか。「スカイ・イタリア」によれば、バルセロナはチェルシーのイングランド代表FWタミー・アブラハムの獲得に動いたようだが、アブラハムについてはセリエAのローマ加入が近づいている。

 レポートによれば、バルセロナはオーバメヤン獲得のためには放出候補のコウチーニョを取引に含める準備があるようだ。多額の借金を抱えて火の車の状況だが、選手の補強のために苦肉の策を練っているようだ。

 ただし、移籍情報に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏は、現時点でバルセロナはオーバメヤン獲得に向けた交渉は行っておらず、ターゲットにもなっていないとツイートしている。プライオリティーは選手の売却にあり、放出候補とされる選手のなかではフランス代表DFクレマン・ラングレにはオファーが届いていないものの、フランス代表DFサミュエル・ウムティティ、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表MFミラレム・ピャニッチの去就はまもなく明らかになると伝えている。

 選手の放出が前提というなかで、残り半月の移籍マーケットでさらなる補強を進めることができるのだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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