“サイドバック槙野”に見るハリルJ進化への挑戦 高さとデュエルを強化した世界仕様の戦術構築へ

ザックJ時代にも経験があるSBに再挑戦 「他の選手にはない強みを…」

 ハリルジャパンの対ヨーロッパ仕様のキーパーソンとして、“サイドバック・槙野智章”が浮上している。6月3日と7日のキリンカップに向けた日本代表のメンバー発表会見のなかで、これまでセンターバックとして起用されてきたDF槙野智章(浦和レッズ)について、バヒド・ハリルホジッチ監督は「今回はサイドバックとして競争してほしい」とコンバートを宣言。槙野自身も、守備を重視したサイドバック像に取り組むことへ意欲的な言葉を発している。

「監督の求めることのなかで、今このチームにサイドバックで呼ばれている選手に足りないものを槙野が持っているという部分で、それを出してほしいということを細かく話してもらった」

 槙野はこう語り、ハリル監督から直々にサイドバックとしての期待をかけられたことを明かしている。アルベルト・ザッケローニ監督時代にも槙野は日本代表の左サイドバックとしてプレーした経験があるが、ハリル監督には一貫してセンターバックとして起用されてきた。あらためて槙野の配置転換をした背景には、その特性と守備力が評価の対象になっているという。

「高さの部分、フィジカルの部分。守備は監督に非常に評価してもらっていますが、自分の良さもそこだと思っています。今まで呼んできたサイドバックの選手、特に左の長友選手、藤春選手、太田選手、彼らにないものが自分にあるとおっしゃってくれたし、そこは自分のなかで最大限に生かさないといけないですけど、経験値としてその3人に比べて少ないので、言われたことを理解してプレーで表現しないといけない。守備の強みは出していかないといけないと思います」

 

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