「これぞスポーツマンシップ」 スウェーデン女子、涙のなでしこMFとのハグ写真に称賛

スウェーデン女子代表FWコソヴァレ・アスラニ【写真:Getty Images】
スウェーデン女子代表FWコソヴァレ・アスラニ【写真:Getty Images】

FWアスラニが涙を流すMF杉田妃和と健闘を称え合うシーンをスウェーデン協会公式SNSが投稿

 東京五輪サッカー女子の準々決勝が30日に行われ、なでしこジャパン(日本女子代表)はスウェーデンに1-3で敗れベスト8で姿を消した。開催国としてメダル獲得を目指しながら今大会好調のスウェーデンに力負け。試合後はピッチ上で失意に暮れたが、スウェーデンサッカー協会公式ツイッターは「リスペクト」と綴り、1枚の写真を投稿。FWコソヴァレ・アスラニが涙を流すMF杉田妃和と健闘を称え合うシーンに、「これぞスポーツマンシップ」「スポーツの偉大さは国境を超えた」などと反響を呼んでいる。

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 FIFAランキング5位のスウェーデンは、前回の2016年リオデジャネイロ五輪で銀メダルを獲得。19年女子ワールドカップ(W杯)では3位と、近年の国際大会でコンスタントに好成績を残してきた。

 そして今回の東京五輪に向けては福岡で事前合宿を実施し、21日に東京スタジアムで行われた開幕戦でFIFAランキング1位の“絶対女王”アメリカに3-0と快勝。勢いに乗ったチームは、24日に埼玉スタジアムで開催された第2戦でもオーストラリアを4-2で破り、2連勝でベスト8進出を決めた。そして27日に宮城スタジアムで行われたニュージーランドとの第3戦にも2-0で勝利し、3連勝で首位通過を決めた。

 迎えた日本戦、スウェーデンは開始早々の前半7分に先制。同23分になでしこジャパンのFW田中美南のゴールで同点に追いつかれるも、後半8分に勝ち越すと、同23分にはアスラニがPKを決めて3-1と勝利した。

 2大会連続のメダル獲得へ前進し歓喜の表情を見せていたスウェーデンだが、同国サッカー協会公式ツイッターは「リスペクト」と綴り、試合直後に撮影された1枚の写真を投稿。アスラニが敗戦に涙を流す杉田のもとへ歩み寄り、ハグをして健闘を称え合った様子を捉えたものだった。この投稿にオリンピック公式ツイッターが「これぞオリンピック精神!」と反応。国内外のファンからも「美しい人間性」「選手としても人としても尊敬できる」「スポーツの偉大さは国境を超えた」「これぞスポーツマンシップ」など、死力を尽くして戦った両者を称える声であふれていた。

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