「久保以上に素晴らしい!」 2連勝の日本、中国人記者が絶賛したキーマンは?

攻守で貢献する遠藤航(写真右)を高評価【写真:AP】
攻守で貢献する遠藤航(写真右)を高評価【写真:AP】

遠藤航は東京五輪での活躍により、遠藤保仁を上回るほど中国での知名度が上昇

 日本は久保建英選手の2試合連続ゴールもあり、南アフリカ、メキシコと破って2連勝。好調のチームをどう見ているのか、大手サッカーメディア「懂球帝」のシュエ・ハン記者に尋ねると、ある選手への称賛が始まりました。

「もちろん久保建英は凄いが、それ以上に遠藤航が素晴らしい。中国にもウー・シーという素晴らしいボランチがいる。W杯予選での対戦が楽しみだ」

 ハン記者は終始、遠藤航選手への称賛を口にしていましたが、中国ファンの間でも、「遠藤航はさすがドイツのデュエル王。あのフィジカルはメキシコチームが戦える相手ではない」「アジアナンバーワンの腰を持つ」といったコメントであふれていました。

 中国ファンも日々ヨーロッパサッカーを見ており、ブンデスリーガで活躍する遠藤選手を知っている人も、少なくないのでしょう。“デュエル王”というフレーズが「対抗王」という言葉で表現され、漢字にしてもデュエル感があり、非常にかっこいいなと感じました。

 最後に一つだけ余談を。

 東京五輪前まで、中国で一番有名な遠藤選手は、遠藤航選手ではありませんでした。そう、あの元日本代表の遠藤保仁選手です。この理由は、中国でも大人気の「名探偵コナン」に2回も参加しているからです。しかし、2021年7月27日現在、中国最大の検索エンジン「百度(バイドゥ)」にて「遠藤」と検索すると、予測変換1位は「遠藤航」で、「遠藤保仁」は3位、そして「遠藤保仁 名探偵コナン」は8位です。やはり、五輪の力は凄まじいようです。

 これから先、遠藤航選手が“デュエル王”として活躍を続け、知名度1位を守るのか。それとも“名探偵コナン”遠藤保仁選手が返り咲くのか。中国における遠藤“知名度対決”からも目が離せません。

[著者プロフィール]
久保田嶺(くぼた・れい)/1991年生まれ、埼玉県出身。中国最大のサッカーメディア「懂球帝」にて、日本人初の公認アカウントとして活動をしている。

(久保田嶺 / Rei Kubota)



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久保田嶺

1991年生まれ、埼玉県出身。「Rouse Shanghai Co.,Ltd.」代表。日中スポーツに関する広告や選手/指導者のマネージメントを手掛ける。自身の中国SNSフォロワー数も40万人と中国サッカー界で一番有名な日本人として知られ、日本へ中国サッカー情報を発信する。

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