五輪開幕戦で日本を救う決勝ゴール、南アフリカ守備陣を“無力化”した一撃に賛辞

　U-24日本代表MF久保建英（レアル・マドリード）は、22日に行われた東京五輪グループリーグ初戦の南アフリカ戦に先発出場し、殊勲の決勝ゴールを決めて1-0の勝利に貢献した。この活躍に海外からも熱視線が注がれており、「彼は絶妙な左足を持っている」などの声が上がっている。

　序盤から再三相手ゴールに迫った日本は、前半32分にMF三好康児（アントワープ）が1対1の決定機を生かせないなど、守りを固める南アフリカを攻めあぐねた。後半に入っても久保、堂安律（PSV）らを中心に攻勢を強めたなかで同26分、MF田中碧（デュッセルドルフ）のサイドチェンジを起点にゴールが生まれる。久保がペナルティーエリア右でボールを受けると、カットインから素早く左足を一閃。ボールは南アフリカのDFスブシソ・マビリソとDFレポ・マレペの間を切り裂き、左ポストをかすめてゴールに吸い込まれた。

　日本の“五輪第一号”にして、殊勲の決勝ゴールとなった一撃を、スペインメディア「OKディアリオ」は「クボがオリンピックデビュー戦で輝き日本に勝利をもたらす」と報道。「タケフサ・クボは日本のチームのリーダーでありスター」と伝えるとともに、得点シーンは卓越したボールタッチから生まれた「素晴らしいシュート」と称えている。

　また、海外サッカーサイト「BeSoccer」の創設者であるマヌ・エレディア氏は、自身の公式ツイッターで「クボの素晴らしいゴラッソ！」と注目し、「彼は絶妙な左足を持っている」と言及。レアル・マドリード専門メディア「MANAGING MADRID」の編集長を務めるキヤン・ソブハニ氏も、「彼のファーストタッチと最初のターンは、私が過去数年間で見たなかで最高の一つ」と、トラップからシュートに至るまでの動きがスムーズだったと綴るなど、東京五輪の大舞台で決めた一撃は海外にもインパクトを与えているようだ。