渦中のグリーズマン、古巣との“大型トレード”浮上 現地紙「夏の爆弾になるかもしれない」
去就報道が過熱するグリーズマン、アトレティコMFサウールと“トレード”の可能性を現地紙報道
バルセロナのフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンを巡り、去就報道が過熱している。ここにきて古巣アトレティコ・マドリードのスペイン代表MFサウール・ニゲスとの“トレード案”が浮上したと、スペイン紙「ムンド・デポルティーボ」が報じた。
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バルセロナは現在、深刻な経済危機に直面しており、クラブとしての最優先事項となっているアルゼンチン代表FWリオネル・メッシとの再契約が保留となっている状況。資金捻出のために選手の売却に動いている。グリーズマンを巡ってはパリ・サンジェルマン(PSG)やバイエルン・ミュンヘンが興味を持っているとされるなか、先日にはプレミア王者マンチェスター・シティも30歳のストライカーに関心を寄せていると報じられた。
そして今回、「ムンド・デポルティーボ」紙が「夏の爆弾になるかもしれない」と報じたのは、2014年から5シーズンにわたってプレーした古巣アトレティコのMFサウールとの大型トレード案だ。「双方にとってメリットがあるとクラブが考えているオペレーションで、実現すれば移籍マーケットのビックニュースになるかもしれない」と伝えている。
同紙によればバルサは今夏、獲得濃厚と見られたオランダ代表MFジョルジニオ・ワイナルドゥムをPSGに奪われて以降、中盤の強化を目指しており、資金難のなかで「重要な選手が加わるための唯一の方法はトレードだという確信がある」という。そのなかでサウールは「中盤強化のためプロフィールに合致するミッドフィールダー」とされ、「(バルサ監督の)ロナルド・クーマンはメッシがチームで出続けるためならフランス人選手を手放す準備がある。そしてディエゴ・シメオネは手元に7番(グリーズマン)を取り戻すのに前向き」と、双方の指揮官にとってメリットがあるとされている。
もっともグリーズマンの高額年俸など移籍実現に向けた障害は少なくないが、同紙は「両クラブは前から可能性を調査している」と指摘。今夏に実現する可能性があるとして、その動向を注視している。
グリーズマンに関しては現在、2019年に撮影されたとされる日本人スタッフへの侮蔑的および差別的発言が収められた動画が拡散し、問題となっている。バルセロナのクラブスポンサーである楽天グループ代表の三木谷浩史氏が抗議しているほか、グリーズマンは株式会社コナミと結んでいた「遊戯王」のアンバサダー契約も解除されるなど波紋を広げている。騒動の渦中にいるなかで、今夏の移籍市場でも注目を集めることになりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)