凋落ミランの悲しき現実 今季総得点49は20チーム制移行後でワースト記録

深刻な決定力不足 年間38試合となった2004-05シーズン以降で最少

 日本代表FW本田圭佑も名を連ねるACミランの攻撃陣がワースト記録を打ち立てた。今季リーグ戦で49ゴールは、21世紀に入ってから2番目に悪い数字であり、2004-05シーズンに20チーム制となり、リーグの年間試合数が38試合になってからはワースト記録になったと、ミラン専門のニュースサイト「milannews.it」が報じている。

 まさに、暗黒時代の象徴になってしまった。チームの稼ぎ頭は今季加入したコロンビア代表FWカルロス・バッカで、18得点を挙げ得点ランキング3位になった。これは合格点の働きだったと言えるだろう。しかし、そこに続くのは2列目のイタリア代表MFジャコモ・ボナベントゥーラの6ゴールで、FWエムベイエ・ニアングが5ゴール、FWルイス・アドリアーノが4ゴールと、チーム内ランク2位から4位を合計してもバッカ1人に及ばない得点力に終わった。

 ミランがこれほど得点を取れないシーズンを送ったのは、21世紀に入ってからは2001-02シーズン以来だ。この時は47ゴールに終わったが、チームは4位を確保。しかも、まだセリエAが18チームで構成されており、現在より年間で4試合少なかった。仮に、今季のミランのゴール数からラスト4試合のものを除外すれば43ゴールであり、衝撃のワースト記録になっていた可能性もある。

 

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