「今季セリエAワーストイレブン」にミランから最多4人選出の屈辱… そこに本田の名前は?

「全てにおいて何もなかった」悪童バロテッリは納得の選出

 3トップの筆頭は、ミランの“悪童”ことマリオ・バロテッリが納得の選出。リバプールから厄介払いされるようにしてミランでの期限付き移籍でラストチャンスを得たが、リーグ戦でわずかに1ゴールでは選出もやむなし。「全てにおいて、何もなかった」と酷評された。

 続くのは、ラツィオのブラジル代表フェリペ・アンデルソンになった。一時期はマンチェスター・ユナイテッドやミランが獲得リストに入れたとされるセリエA屈指の実力者と評価されたが、今季は波が大きく7ゴールに終わった。「今季は忘れ去られそうな、苦しみのシーズンだった」と評価された。

 センターフォワードの位置は、ローマのFWエディン・ジェコとなった。長身でタワータイプの点取り屋として期待を集めたが、リーグ8ゴールに終わった。すでにローマは来季に向けてミランとのトレード交渉を進めるなど、売り先を探しているともされ、ヴォルフスブルクやマンチェスター・シティでリーグ制覇に貢献した実績には見合わなかった。

 シーズン前からの期待値の高さからか、基本的には首都ローマ勢とミラノ勢をミックスしたような顔ぶれになった。ミランからは最多の4人がワーストイレブン入り。さらに、ラノッキア、コンドグビア、アンデルソン、バルディフィオリといったミランが獲得リストに入れたと報じられた選手たちが軒並み名を連ねる悲しい結末となった。

 リーグ戦1ゴール3アシストと攻撃的ポジションの選手としては完全なる不発に終わった本田はジェコ、アンデルソンというまずまずのゴール数を残したビッグネームが選出される中、何とか不名誉なイレブン入りを免れた。今季100億円以上の補強を展開したミラン、インテルの“北の名門”の凋落ぶりが顕著となる悪夢の11人となった。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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