「サイクルの終わり」 バルセロナ会長、シーズン終了後の大改革の可能性を示唆
ラポルタ会長は国王杯優勝だけでは満足せず、チームにメスを入れる可能性を示唆
スペインの名門バルセロナは今季、2シーズンぶりのリーグタイトル奪還を目指すも、マドリード勢との争いに敗れた。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)でもベスト16敗退と不本意な結果に終わり、ジョアン・ラポルタ会長は「サイクルは終わった」と今夏の大改革を示唆している。スペイン紙「マルカ」が報じた。
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今季のバルセロナは、ロナルド・クーマン新監督の下で心機一転のスタートを切った。開幕前に退団騒動に揺れたアルゼンチン代表FWリオネル・メッシを中心としたチームは、国王杯を3季ぶりに制した。
しかし、リーグ戦ではアトレティコ・マドリードとレアル・マドリード、セビージャとの優勝争いの末、終盤に失速。最終節を前に優勝の可能性が消滅した。CLでも決勝トーナメント1回戦でフランスのパリ・サンジェルマンに2戦合計スコア2-5と完敗を喫して敗退。不本意な結果で、クーマン監督には1年で解任の噂が浮上している。
今年3月の会長選挙で当選したラポルタ会長は、今季終了後にチームにメスを入れる可能性を示唆している。
「私はシーズンの終わりに結果とパフォーマンスで評価をすると言っていた。国王杯で勝ったことは誇らしいが、チャンピオンズリーグでは早期敗退となり、ラ・リーガでは不可解な敗北を喫した。私の見解としては、来週から多くのことを決断しなければならないだろう。その時になったらまたコメントをする。チャンピオンズリーグと国内で競争力を持ったチームを作ることに尽力しなければいけない。これがサイクルの終わりというのは、それが必要だと考えているからだ」
バルセロナは2010-11シーズン以降の10シーズンで、リーガと国王杯を6度、CLを2度制するなどスペイン国内はもちろん、欧州のトップランナーに君臨してきた。しかし、昨季は12年ぶりの無冠に終わるなど低迷。今季の国王杯優勝だけでは会長を満足させるには至っていないようだ。
今季限りで契約満了を迎えるメッシの去就問題だけでも大騒ぎのバルセロナだが、新たなサイクルに向かうために陣容の大刷新が起こる可能性が高そうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)