ミラン、10番チャルハノールの“ゼロ円移籍”阻止の鍵はCL出場圏獲得と伊メディア報道
イブラヒモビッチとは契約延長に合意も、チャルハノールやドンナルンマらは交渉が難航
セリエAの名門ACミランは、契約満了に近づいている主力が多いことが話題に上っている。イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」では、その戦力維持にはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権の獲得が鍵になるとされている。
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ミランは今季の前半戦で首位を走り、10シーズンぶりのリーグ優勝も現実的になったという評判だった。しかし、年が明けて後半戦に入ってからは失速気味で、同じミラノのライバルであるインテルに首位を明け渡し、再逆転は現実的でなくなった。そして、来季のCL出場権争いが佳境を迎えている。
スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチとの契約延長には合意したものの、今季終了後には元クロアチア代表FWマリオ・マンジュキッチ、「10番」を背負うトルコ代表MFハカン・チャルハノール、イタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマが契約満了を迎える。マンジュキッチは今季の状況を見れば契約満了もやむなしという状況だが、チャルハノールとドンナルンマに関しては主力でありながら、ゼロ円での流出が迫るなかでの交渉という厳しい局面を迎えている。
また、2022年6月に契約が切れることで、今季終了後に移籍金を得ての放出か、来季に契約満了を見越した厳しい交渉を強いられる状況を迎える選手に、イタリア代表DFアレッシオ・ロマニョーリ、デンマーク代表DFシモン・ケアー、イタリア代表DFダビデ・カラブリアに加え、コートジボワール代表MFフランク・ケシエといった主力が含まれている。
チャルハノールには年俸400万ユーロ(約5億2000万円)という延長オファーを提示したものの、返答は保留されているという。チャルハノール側には、金銭的な面だけでなくCL出場権を獲得できるかどうかがオファーを受けるかどうかについて、決定的な要因になるという見込みがあるようだ。
現在、セリエAは残り5試合となった時点で2位アタランタが勝ち点68で、ナポリ、ユベントス、ミランが勝ち点66で並ぶ。そして、1試合消化が少ないラツィオが勝ち点61の6位につけているため、首位インテルを除く2位から4位の争いが熾烈になっている。ミランが復活を印象付ける戦力を維持できるかどうかは、この争いを制することができるかに大きく依存しているようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)