1977年度「日本人ベスト11」 柳沢敦&中澤佑二が攻守の軸、2ボランチは歴代屈指

1977年度「日本人ベスト11」に選出されたプレーヤーたちに注目【写真:Getty Images】
1977年度「日本人ベスト11」に選出されたプレーヤーたちに注目【写真:Getty Images】

【日本人選手・年代別ベストイレブン|1977年度生まれ編】FWと両サイドに実力者多数、エース柳沢の相棒に平瀬をチョイス

 日本代表やJリーグに数多くのタレントを輩出した輝かしい世代はいつなのか。ここでは日本の“学年”の区切りに合わせた年度別の「年代別ベストイレブン」を編成。今回は1977年度(77年4月2日~78年4月1日)生まれを見ていく。

 1977年度生まれの日本人元Jリーガーは、これまでで最多となる113名。徐々にJクラブが増えていき、キャリアの晩年にJリーグでプレーする機会を得た選手たちも少しずつ増えてきた年代だ。ここから日本代表に選出された選手は、わずか12名。ほぼ10人に1人しか出ていない。いかに代表選手が特別かを改めて感じさせる数字だ。

 この年代で最も選手層が厚いのはFWだ。2002年日韓ワールドカップ(W杯)、06年ドイツW杯に連続出場し、日本代表通算58試合出場17得点を挙げているFW柳沢敦が、実績では他の選手たちを圧倒している。A代表のキャップ数で言えば、4試合に出場したFW黒部光昭、3試合に出場したFW山下芳輝もいるが、柳沢のパートナーには鹿島アントラーズ時代の相棒でもあるFW平瀬智行を置きたい。国際Aマッチ出場は2試合にとどまったが、シドニー五輪アジア予選ではチーム最多の17ゴールを記録して、日本を2大会連続の五輪出場に導く原動力となった。

 セカンドチームの2トップには、前述の黒部とともに、もう1人の日本代表経験者であるFW吉原宏太を入れる。代表ではコパ・アメリカのパラグアイ戦に出場したのみだったが、初芝橋本高時代に出場した第74回全国高校サッカー選手権で得点王に輝き、コンサドーレ札幌、ガンバ大阪、大宮アルディージャ、水戸ホーリーホックと所属したすべてのクラブで50試合以上に出場し、ゴールも決めている。

 中盤は日本代表経験者で構成することができる。トップ下にはサンフレッチェ広島、大宮、ロアッソ熊本などで活躍したMF藤本主税。左サイドには実力者が多いが、清水エスパルス時代の1999年にJリーグ最優秀選手賞を受賞し、2001年に帰化後は日本代表として国際Aマッチ82試合出場7得点の成績を残したMF三都主アレサンドロ(アレックス)を外すことはできないだろう。そして、右サイドには南米での活躍も著しく、日本人初のコパ・リベルタドーレス出場選手となったMF廣山望を置く。南米のイメージが強い廣山だが、ポルトガル1部リーグやフランス1部リーグでも初めてプレーした日本人選手となっている。

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