韓国代表MFが“日本行き”を熱望した理由 「自分より優れた選手がたくさんいる」

ワールドカップに出たいという強い思いがあるチュ・セジョン【写真:Getty Images】
ワールドカップに出たいという強い思いがあるチュ・セジョン【写真:Getty Images】

カタールW杯で活躍するためにも「Jリーグに来た」

「日本に行けば自分がもっと成長できると思っていましたが、中国や中東という選択肢もあるなかで、家族を養っていくという意味では悩んだ部分もあります。でも妻は『あなたが楽しくサッカーをしなければダメだし、楽しくいられることが一番大切なことだと思う』と言ってくれました。お金はそこまで重要じゃないと。それでものすごく心が楽になりました」

【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから

 現在は単身で日本に来ているが、妻は5月に出産予定だという。「7月頃には一緒に日本で生活を始める予定です。妻も日本での生活をとても楽しみにしている」と笑顔を見せる。

「もう30歳を超えたので、選手生活もそこまで長くはありません。ただ、この歳での海外挑戦も恐れていません。自分の刺激のある場所に行きたかったし、逆に自信を持って日本に来ましたから。自分も成長できて、必ずチームに結果をもたらすことができるという自信はあります」

 とても力強い言葉。日本で成功してみせるという気概は並大抵のものではない。柔和な笑顔の中に秘めたる闘志。そこからは韓国代表の主力でありたいというプライドが見え隠れする。

「代表に呼ばれ、ワールドカップに出たいという強い思いがあります。2018年のロシア・ワールドカップでは、自分の思うようなプレーをすべて見せることができなかった。それが残念で悔いが残ります。だからこそ、次のカタール・ワールドカップに出場するためにも、日本でまた新しいサッカーを学んで成長し、ワールドカップで自分の力を試したい。そのためにもJリーグに来たんです」

 さらなる高みを目指すために、チュ・セジョンは日本に来た。中盤で自らのポジションを確立させ、G大阪のリーグ優勝の原動力になるために、あらゆるものを吸収しようとしている。戦いはまだ始まったばかりだ。

(金 明昱 / Myung-wook Kim)



page1 page2

金 明昱

1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング