元マンUの”氷漬け”守護神に苦難再び? レンタル移籍中のスタンダールと契約解除
今年1月に移籍したバルデス カップ戦制覇に貢献も負傷で離脱
ベルギーの強豪スタンダール・リエージュは、今年1月にマンチェスター・ユナイテッドから期限付き移籍で獲得していた元スペイン代表GKビクトール・バルデスとのローン契約を解除することで合意に至ったと、公式サイトを通じて発表した。
バルデスは2015年1月に1年半契約でユナイテッドに加入したが、U-21チームでのプレーを拒否したことなどを理由に、ルイス・ファン・ハール監督と衝突。背番号やトップチームでのロッカールームが割り当てられないなどの冷遇を受け、チームでの居場所をなくしていた。そして出場機会を求め、今年1月にスタンダールへ期限付き移籍を果たしていた。
バルデスは計8試合に出場し、3月にはクラブ・ブルージュを2-1で破り、国内カップ戦制覇にも貢献。しかし、現在は負傷の影響もあり、欠場が続いていた。
スタンダールは公式サイトで負傷により残りのシーズンに出場できないバルデスとオリンピアコスからローン移籍中だったギリシャ代表DFヤニス・マニアティスの2選手と、契約解除で合意に至ったことを発表。残りのシーズンは、若い選手を中心にしたチーム編成で臨むと決断した。
バルセロナでは3度のUEFAチャンピオンズリーグ優勝を経験するなど、世界でも指折りの守護神として評価を確立していたバルデス。しかし、14年3月に右膝前十字じん帯断裂という大けがをして以降はキャリアが下降線をたどっている。ユナイテッドとの契約も今季限りで満了を迎えるなか、34歳の元スペイン代表は、再び新天地を探す旅が始まりそうだ。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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