なぜトーレスはチェルシーで凋落したのか? 復権の“神の子”に起きた転落劇をかつての好敵手が解説

チェルシー、ミランで低迷し、アトレチコで復活を遂げた理由

「トーレスが最も輝くのは、カウンターを軸とするチームでプレーする時だ。リバプールはジェラード中心のチームだった。彼にボールが渡ると、ワンタッチで相手DFの裏を狙うボールが入ってくる。彼はそのパスに反応する俊敏さが武器だった。

 一方で。チェルシーはボールを保持するフットボールだった。そのスタイルに彼は全く適用できず、彼の良さを消すことになった。彼には元々、高度なテクニックが備わっているわけではない。スピードに乗った勢いある攻撃が心地いいんだ。だが、チェルシーではそのプレーを見せる機会がなかった。それこそが、彼がチェルシーで失敗した理由だと思う」

 現在、トーレスは復帰した古巣アトレチコで完全復活を遂げつつある。自身初となる5試合連続ゴールを達成すると、27日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ準決勝第一戦バイエルン・ミュンヘン戦でも先発フル出場を果たし、チームの勝利に貢献した。現在のアトレチコも、ディエゴ・シメオネ監督の打ち出す圧倒的な堅守をベースにした高速カウンターこそ、最大の武器となっている。失意の時期を過ごした神の子にとって、ビセンテ・カルデロンこそが自らの輝きを取り戻す最高の場所だったようだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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