FA杯決勝進出でマンU初戴冠に燃えるファン・ハール 「私は今を生きている」と去就報道を一蹴

エバートンとのFA杯準決勝に2-1で勝利

 マンチェスター・ユナイテッドは23日のFAカップ準決勝でエバートンを2-1で下し、2007年以来の同大会決勝進出を果たした。ルイス・ファン・ハール監督にとってはイングランドで初となるタイトル獲得の瞬間が近づいているが、今季限りで解任されるとの噂は絶えていない。試合後、将来について聞かれた指揮官は「私は今を生きている」と、今はまだ去就について話す時ではないと主張した。英国営放送「BBC」が報じている

 ファン・ハール監督は14年にユナイテッドと3年契約を結んだ。契約はまだ1年残っており、本人も契約を全うして監督業から引退すると明言している。しかし英地元メディアは、すでにクラブが前チェルシー指揮官のモウリーニョ氏と接触していると再三報じ、一部ではすでに合意済みともレポートされている。英地元紙「デイリー・エクスプレス」は、このエバートン戦直後に「2週間以内にモウリーニョ政権の誕生がアナウンスされる」と報じている。

 しかし、当の本人は「私は今、このコンペティション(FAカップ)以上に考えていることは何もないよ」と、今季の戦いに集中している。「私は今を生きているんだ。将来のことは役員たちと議論する」とし、現時点での報道は憶測に過ぎないと強調した。

 2013年5月のサー・アレックス・ファーガソン元監督の退任後、同年夏のコミュニティー・シールド以来となるタイトル獲得へ王手をかけたユナイテッド。伝統あるFAカップでのトロフィーは、ユナイテッドの監督人事にどのような影響をもたらすのだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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