打ち合い必至の大一番 熱戦の予感漂うJ1首位川崎と3位浦和の等々力決戦!

キーポイントとなる攻守の切り替え

 両者の戦術的なアプローチには似ている部分が多々ある。特に、攻撃で相手にボールを奪われた直後にそのままプレスを掛けてボールを奪い返し、二次攻撃につなげようとする姿勢は最大の共通点になる。この首位決戦では、それぞれの前線の選手たちによるボール再奪取能力と、最終ラインからボランチの選手たちによるプレス回避能力が大きなキーポイントになりそうだ 。

 川崎の選手たちは浦和の日本代表GK西川周作のビルドアップ能力に対し、「簡単に追っても取れない」という印象を話し、守備の局面ではブロックを形成することを示唆している。一方で、浦和のU-23日本代表DF遠藤航は「川崎の横パスに動かされ過ぎずに、勝負どころのパスを見極めたい」と話し、こちらも安易にボールホルダーに飛び込むことを避けようとしている。それぞれのチームのポゼッションの時間は長くなりそうだが、攻守の切り替えの局面が勝負を分けることになるだろう。

 会場の等々力陸上競技場では、浦和はミハイロ・ペトロヴィッチ監督が就任して以来リーグ戦で未勝利と相性が悪い。MF李は等々力を「Jリーグで3本の指に入る難しいアウェー」と語る。川崎サポーターによる一 体感が醸成されるスタジアムの雰囲気も、試合に影響を与える可能性はありそうだ。

 互いに引き分け狙いではなく、あくまでも勝ち点3を奪いにかかる首位決戦。リーグ屈指の好カードは、熱戦の予感に包まれている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

page1 page2 page3

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング