レスターが挑む53年前の”伝説”超え 別名「アイス・キングス」が初優勝寸前で味わった悪夢
英メディアが、レスター史上最も優勝に近づいた伝説のチームを紹介
4節を残して2位トットナムに勝ち点5差をつけてプレミアリーグ首位を走るレスター。クラブ史上初のトップリーグ制覇に向けて驀進を続けているが、今から53年前にも大躍進を遂げたシーズンがあった。「アイス・キングス」の異名を取った伝説のチームを、英衛星放送局「スカイ・スポーツ」が特集している。
53年前の1962-63シーズン、レスターは当時のイングランドのトップリーグであるファースト・ディビジョンでタイトル争いに加わっていた。この年の冬、英国では歴史に残るほどの寒さを記録。いわゆる「ビッグ・フリーズ」と呼ばれ、特に1月はイングランドとウェールズのほぼ全域で毎日のように雪が降り、平均気温はマイナス2度という異常事態だった。そんな気候の中で印象的な活躍を見せていたレスターは、「アイス・キングス」の異名を取っていた。そして偶然にも、今季同様に当時のレスターは残り5試合の時点で首位に立ち、2位がトットナムという状況だった。
タイトルに向かって驀進し、FAカップでも決勝に進出したため二冠達成の夢が近づいていた。しかし、最終的にはカップ戦決勝で元イングランド代表FWボビー・チャールトン氏や元スコットランド代表FWデニス・ロー氏といった名選手が所属していたマンチェスター・ユナイテッドに敗北。極寒の中を突き進んできたリーグ戦でも、最終盤に失速して4位に終わるという悪夢を経験した。
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