ミランのレジェンドも古巣の迷走ぶりに愛想を尽かした? 3年間で5人目の新監督誕生に諦め顔

地元テレビ局に出演のコスタクルタ 「予想外のことではなかった」

 黄金期を支えたレジェンドは、愛想を尽かしてしまったのかもしれない。シニシャ・ミハイロビッチ監督を電撃解任したACミランのOBであり、元イタリア代表DFアレッサンドロ・コスタクルタ氏がイタリア衛星放送「スカイスポーツ24」に出演し、今回の監督交代劇について語っている。

 現地時間12日にミハイロビッチ監督は正式に解任され、プリマベーラ(U-20)の指揮を執っていたクリスティアン・ブロッキ監督の就任が発表された。これを受けてのコメントを求められたかつての名DFは、まるで他人事のように突き放すような言葉を残した。

「まあ、予想外のことではなかった。随分と前から噂はあったからね。ベルルスコーニはミハイロビッチのチームのプレーに満足していなかったし、彼とは全く違うスタイルのサッカーをする監督と新しい道を歩みたかったのだろう」

 近年のミランに対し、コスタクルタ氏は常々苦言を呈してきた。日本代表FW本田圭佑を含め、多くの選手たちに対して「ミランの伝統を背負うクオリティーには欠けている」と指摘してきた。しかし、その裏側にはミランが持つ名門としてのプライドや愛情が見え隠れしていた。

 その一方で、今回の解任劇に対するコメントは拍子抜けするほどにアッサリとしたものだった。3シーズンで5人目の監督を迎えるという異常事態に、現在は解説者を務めるレジェンドには諦めムードが漂っているのかもしれない。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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