「ブラジル人Jリーガーの概念を覆した」 元日本代表MFが明かす“現役時代に最も苦労した選手”

石川氏が苦労した対戦相手として挙げた元横浜F・マリノスのブラジル人DFドゥトラ【写真:Getty Images】
石川氏が苦労した対戦相手として挙げた元横浜F・マリノスのブラジル人DFドゥトラ【写真:Getty Images】

対峙したドゥトラは「ジワジワ追い詰められ、ボディーブローのように効いてくる存在」

「Jリーグでインパクトの強い選手って、目に見える形で飛び抜けた才能を見せつける。そういう選手にスポットライトが当たりがちだけど、 ドゥトラは実際に対峙して、試合を通してジワジワ追い詰められ、ボディーブローのように効いてくる存在だった。今でこそ、ブラジル人Jリーガーはほとんどが献身的になったけれど、昔はそんなことはなかった。ドゥトラは当時のブラジル人Jリーガーの概念を覆した」

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 石川氏は日本人がブラジル人選手に対して抱いていたイメージを、ドゥトラが大きく変えたとの持論を展開。「今で言うと、(長友)佑都に通ずるものがあるかもね。体格も似ているし、走力があって、球際が強くて、キックの精度も含めて似ている気がする。運動量や対人の駆け引きなんかもそうだね。2度目のJリーグ挑戦の時も、40歳前だったと思うけど、その年齢でそのパフォーマンスを出せるんだと驚かされた」と、ブラジル人Jリーガーながら“いぶし銀”の輝きを放っていたと、称賛の言葉を送っていた。

[プロフィール]
石川直宏/1981年5月12日生まれ、神奈川県出身。横浜F・マリノスユースから2000年にトップ昇格しJリーグデビュー。02年に出場機会を求めてFC東京へ移籍して以降、17年の引退まで16シーズンにわたってプレーした。09年にはキャリア最多15得点をマークし、Jリーグベストイレブンを受賞。J1通算289試合49得点の成績を残している。日本代表としても年代別代表から活躍し、01年ワールドユース(現U-20ワールドカップ)、04年アテネ五輪に出場。国際Aマッチ6試合0得点。18年からFC東京クラブコミュニケーターを務めている。

(FOOTBALL ZONE編集部・城福達也 / Tatsuya Jofuku)



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