「タケは右サイド、中央のほうがより良い」 エメリ監督が左サイドで起用する意図は?
エルチェ戦の前日会見でチュクウェゼと久保の起用法を説明「すべてにプロセスがある」
ビジャレアルのウナイ・エメリ監督は現地時間5日、リーガ・エスパニョーラ第12節エルチェ戦の前日会見に登壇。ナイジェリア代表FWサムエル・チュクウェゼと日本代表MF久保建英の起用法について、「すべてにプロセスがある」と言及した。
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久保は現地時間3日のUEFAヨーロッパリーグ(EL)グループステージ第5節スィヴァススポル戦(1-0)で大会5試合連続のスタメン出場。ポジションの被るナイジェリア代表MFサムエル・チュクウェゼは左サイドへとコンバートされ、久保が得意の右サイドに入ったが、目に見えた結果を残せずに後半13分にピッチを退いた。
ビジャレアルはチュクウェゼを本来の右サイドへと戻してからパフォーマンスが活性化し、後半30分に決勝ゴールを奪取。最終節を残してグループステージ首位突破を決めた。
リーガ第12節エルチェ戦の前日会見で、エメリ監督はチュクウェゼと久保について、「2人は若く、それぞれの(成長の)プロセスを進み、高い要求に対応しながら壁を破ろうとしている。そのすべてにプロセスがある」と説明している。
「サム(チュクウェゼ)は出来がイレギュラーだが、それもプロセスの一つ。この間は自分の得意ではない左サイドでもやった。最終的には右でプレーし、得点した。タケ(久保)のケースも少し似ている。彼とその周囲はすぐの活躍、必要性を望んでいるが、我々は辛抱強くやっている」
エメリ監督は目先の活躍以上に、その先を見据えて采配を振るっていることを主張している。
「タケの特徴としては右サイド、中央のほうがより良いが、代表でも左サイドでやっている。信頼しているが、それもプロセスがある。彼がビジャレアルに来て話をしたのは、チーム状況から左サイドの起用の可能性があることだった。一方で彼にとっては右サイドまたは中央がより良い。そのなかでも、チームの役に立っている。サッカーではより多くのものが求められている。彼は今、ビジャレアルでより高いレベルに挑戦しているところだ。それは彼のキャリアにとって一つの前進。このチームにはヨーロッパリーグにデビューする選手がたくさんおり、それも一つのプロセス。この先、願わくはチャンピオンズリーグに出場し、重要な選手になるといったものがある。選手が活躍している時、私は過剰な幸福感を抑えるように努めるが、調子を落としている時は彼らの近くで手助けするようにしている」
すべてにプロセスがあるとし、久保に信頼を置きつつ、成長に期待していることを改めて示唆していた。
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(FOOTBALL ZONE編集部)