ベテラン遠藤保仁、現代サッカーへの”本音”告白 「”10番”の役割が戻ってほしい」
FIFA公式サイトのインタビューで“願望”を語る 「僕は全盛期の"10番"が大好き」
J2ジュビロ磐田のMF遠藤保仁が、1日に掲載されたFIFA(国際サッカー連盟)公式サイトのインタビューに登場した。自身のキャリアのほか、現代サッカーの傾向にも触れ「サッカー界に”10番”の役割が戻ってほしい」と、自らの願望を語っている。
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現在40歳の遠藤は今季、ガンバ大阪で在籍20年目を迎え、7月4日の第2節セレッソ大阪戦(1-2)で前人未到のJ1リーグ最多出場記録(632試合出場)を樹立。出場数を641試合まで伸ばしたが、出番を求めて磐田への期限付き移籍を決断した。磐田では第29節ザスパクサツ群馬戦(3-1)で移籍後初ゴールを奪うと、第37節ジェフユナイテッド千葉戦(2-1)でも得点するなど、新天地で存在感を示している。
日本代表としても活躍し、国際Aマッチ最多キャップ数(152試合)の記録も持つ遠藤。大ベテランになっても、パスセンスや判断力は錆びつかず、日本サッカー界の”レジェンド”として君臨するMFに対しFIFAが脚光を当て、公式サイト上にインタビューを掲載している。
インタビューでは、サッカーが好きになったきっかけや現在もトップレベルで活躍する秘訣、2010年南アフリカ・ワールドカップ(W杯)での活躍などへの質問に答えるとともに、現代サッカーの傾向にも言及。スピードとパワーがより優先され、いわゆる「10番タイプ」の役割がトップレベルの舞台から消えていることに関する話を向けられると、遠藤は「僕は全盛期の”10番”が大好きで、プラティニやジーコ、マラドーナ、クライフのようなプレーをしたいと思っていました。サッカーの世界に”10番”の役割が戻ってきてほしい。これが僕の願望です」と述べている。
現代サッカーでは、トップ下で試合を司るパサータイプが淘汰されつつあるが、そうした状況に司令塔タイプの遠藤は寂しさを感じているようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)