ハリルJが2試合連続の5発大勝! 7勝1分の無失点でW杯アジア最終予選に進出

序盤は苦しむもシリアを5-0と一蹴! 香川が復活の2ゴール

 ハリルジャパンが2次予選最終戦も5-0と快勝し、危なげなく1位で最終予選進出を果たした。29日にワールドカップアジア2次予選のシリア戦が行われ、圧倒的に主導権を握った日本は、前半19分に相手のオウンゴールで先制。後半21分には香川真司、同41分には本田圭佑が、さらに試合終了間際に香川のこの日2点目、途中出場の原口元気にもゴールが生まれて5-0で勝利した。

 ACミランの本田圭佑、ドルトムントの香川真司をスタメン起用したこのゲームで、バヒド・ハリルホジッチ監督は24日のアフガニスタン戦でテストした、中盤をダイヤモンド型とした4-4-2システムではなく、これまでに基本的なシステムとしてきた4-2-3-1で臨んだ。これが史上5人目となる代表100試合目の出場となった岡崎慎司(レスター)にキャプテンマークを任せる“粋な計らい”でスタートしたゲームは、序盤から日本がシリアを圧倒する展開になった。

 最初の決定機は前半8分だった。右サイド奥深くまで進出したサイドバックの酒井高徳(ハンブルガーSV)から香川につなぎ、さらに攻撃参加した長谷部が相手GKを引きつけて岡崎へ。相手と競り合いながら放った岡崎のシュートは惜しくも枠を外れた。

 波状攻撃を仕掛ける日本には数多くのチャンスが訪れた。そして、スコアが動いたのは同19分、ショートコーナーでボールを受けた香川が左サイドからクロスを上げると、飛び出してパンチングをした相手GKのボールが相手DFハムディ・アルマッスリの顔面を直撃。ボールはそのままシリアゴールに吸い込まれ、日本はラッキーな先制点を得た。

 完全にゲームを支配した日本は、次々に決定機を作り出した。相手守備陣の外から強引にクロス、シュートを打つのではなく、ワンツーや3人目の動きで背後を取った質の高い崩しを見せたものの、ことごとくシュートが枠の外かGKの守備範囲。点差を広げられないもどかしい時間帯が続いた。

 代表通算50ゴールまで、あと2ゴールに迫っている岡崎も、同21分に香川からの浮き球に反応してオーバーヘッドキックを放ったが、わずかにクロスバーの上へ外れた。内容的には圧倒的な差をつけるゲーム展開だったが、得点差はわずかに1点。決定力に課題を残す形で前半を1-0で終えた。

 

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