「危惧しているのは…」 主将の吉田麻也、今年最後の2連戦で仲間に“警鐘”「ギアを上げる雰囲気を」
守備の要・吉田麻也、11月のオーストリア遠征でのテーマを掲げる
森保一監督率いる日本代表は12日、オーストリア・グラーツで行われる国際親善試合パナマ戦(13日)とメキシコ戦(17日/日本時間18日)に向けて合宿4日目を迎えた。10月のオランダ遠征に続いてメンバーは海外組だけで構成。前回、カメルーン(0-0)、コートジボワール(1-0)との2連戦でアフリカの強豪をシャットアウトした守備陣を牽引する主将DF吉田麻也(サンプドリア)は、“慢心”を危惧した。
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主将の吉田の表情は引き締まっていた。10月にはオランダ遠征で日本代表として10カ月ぶりに活動を再開。新型コロナウイルス感染拡大の影響でカタール・ワールドカップ(W杯)予選は来年3月以降に延期となったなか、11月の2連戦は最後のテストとなる。吉田は、1勝1分と手応えを得た前回から、今回は危惧していることがあるようだ。
「まずは2試合、良い試合をして勝ちたいのが大前提。もう1つは次のシリーズが予選になることを願っているし、11月から3月まで期間が空くので、できる限り良いもの、形を作って(来年)3月(のW杯予選)に臨まないといけない。危惧しているのは、前回2試合でいい試合をして、ホッとするではないけど、慢心や油断が生じること。そんなことがないように気を引き締めて、もう1回良い試合をするんだとやらないといけない」
今年初めて、10カ月ぶりの代表活動となったオランダ遠征は、再びA代表の試合に臨める“嬉しさ”を感じる選手ばかりだった。コロナ禍という緊張感もあるなかで、自然と引き締まり、特に守備陣は抜群の安定感を誇った。
「前回は非常にみんなの気持ちも伝わってきたし、久しぶりということもあってモチベーション高く代表に挑んでいた。今回は期間も短いし、良いプレーができるだろうという、選手というより人間としてフッとギアを落としてしまいそうなところを、もう一度ギアを上げる雰囲気を作りたい。そういう声掛けも必要だろうと思う」
今年最後の2連戦。主将はより一層気合を入れて臨む覚悟だ。
(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)