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日本代表GKシュミット、“定位置奪取”へ意欲 10カ月ぶり出場に手応え「闘う気持ちを…」
正GKの負傷でリエージュ戦に先発、好セーブで9戦ぶり白星に貢献
ベルギー1部シント=トロイデンの日本代表GKシュミット・ダニエルは、現地時間25日に行われたリーグ第10節スタンダール・リエージュ戦(2-0)で10カ月ぶりにリーグ戦出場を果たした。チームにとっても開幕戦以来となる勝利に貢献したシュミットは、現地メディアの取材に応じ、定位置奪取へ意欲を見せている。
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今年1月に右足を負傷して以降、ベルギーリーグでは試合出場から遠ざかっていたシュミットだったが、リエージュ戦では正確なフィードで前半37分の先制点の起点を作ると、後半18分にはペナルティーエリア外から打たれた強烈なミドルシュートをダイブしてセービング。攻守にわたって存在感のあるプレーを見せ、リーグ開幕戦での勝利以来9試合ぶりの勝ち点3獲得に貢献した。
会心の勝利となったリエージュ戦について、シュミットは試合翌日にベルギー紙「Het Belang van Limburg」の取材に対して、「試合後は空っぽの状態だったし、そうなるぐらいまで戦った。僕らは昨日のように闘う気持ちを毎週見せていかないといけない。このまま勝ち続けていけば、流れは良くなっていくと思う」と語り、チーム全員のハードワークの結果として掴んだ勝利だったことを強調。さらに自身については、「またピッチに戻ることができて嬉しかった。監督も僕のパフォーマンスには満足していた」と手応えを口にした。
しかし、今回のシュミットのリーグ戦出場は、正GKであるケニー・ステッペの負傷により急遽巡ってきたチャンスだった。ステッペが怪我から復帰すれば、同選手とシュミットの間でポジション争いが再び起きるのは必至。シュミットも昨季は正GKとして試合に出続けていたので、ステッペとの競争が本格化すれば「マスカット監督は難しい選択を迫られる」と同紙は伝えるが、シュミットはステッペとの競争を受けて立つつもりのようだ。
「誰を使うかを決めるのは監督の仕事。僕は自分の役割を果たす準備はできている。でも、もしも監督がケニーを選んだら、その時は僕もケニーのことをサポートする」
シント=トロイデンの次戦は、11月1日に予定されているムスクロンとのアウェーゲーム。「勝った後はメンバーを変えない」という方針を採る指揮官も多いが、果たしてケビン・マスカット監督はどのような決断を下すのだろうか。