「最悪なCBはどっちだ?」 英紙が戦犯となった2人の”マルティン”を緊急特集

ダービーで醜態を晒したデミチェリス

 一方、マンチェスター・ユナイテッドとの「マンチェスター・ダービー」に臨んだデミチェリスは、前半16分にバイタルエリアで相手FWマーカス・ラッシュフォードにあっさりとかわされると、そのまま決勝弾を決められてしまい敗戦。さらに前半アディショナルタイムには、ボックス左でラッシュフォードを倒し、あわやPKというシーンも作っていた。

 後半1分には、デミチェリスの軽率なバックパスを相手攻撃陣に狙われ、GKジョー・ハートが慌てて蹴り出すも、その際の接触により担架で運び出され、そのまま途中交代となった。指揮官は醜態を晒し続けたCBの低パフォーマンスに耐えかねてか、後半8分でピッチから下げることを決断。注目を集めたダービーマッチで、デミチェリスは最悪な形でゲームの主役を演じてしまった。

 リバプールはトップ4入りへ向け、上位陣と勝ち点を詰める絶好のチャンスを逸し、UEFAチャンピオンズリーグ出場権の獲得が遠のくことになった。シティはこの敗戦で5位ウェストハムに勝ち点1差に迫られ、4位の座の死守に黄信号が灯っている。奇しくもともに”マルティン”という名を持つ両者だが、リーグ終盤戦に差し掛かった一戦での痛恨のミスは、チームにとって大打撃となってしまったようだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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