名将リッピ、“教え子”ピルロ監督に注目 「トップ選手と会話する方法を知っている」

かつてイタリア代表で共闘したリッピ氏(左)とピルロ氏【写真:Getty Images】
かつてイタリア代表で共闘したリッピ氏(左)とピルロ氏【写真:Getty Images】

“世界一”を知る名将が2006年W杯優勝メンバーについて言及

 かつてユベントスでトヨタカップ(現FIFAクラブワールドカップ)、イタリア代表でワールドカップ(W杯)を制し、クラブと代表の両方でチームを世界一に導いた名将マルチェロ・リッピ氏が、すでに監督業をスタートしている2006年ドイツW杯優勝メンバーについて語っている。イタリアのスポーツイベントで講演したものを、サッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」が報じている。

 リッピ氏は「キャリアの形成は現代でも必要なことだが、それが必要ない者もいる。そのためには、選手として大きな実績を残さないといけない。そう、アンドレア・ピルロのようにね。私の場合で言えば、ナポリで監督をしていなければ、ユベントスの監督になることなどできなかった」と、自身が現役時代に代表招集を受けるほどではないキャリアだっただけに、サッカー界の現実に触れた。

 そして“教え子”のピルロ氏が、今季からユベントスで指導者経験がないにもかかわらず、いきなり監督として指揮を執ることになったことについて、こう話している。

「タレント性がある。それを今まで常に持ってきて、監督としても持つだろう。彼はピッチ上を支配することを好み、トッププレーヤーと会話する方法を知っている。これはユベントスにとって重要なことだっただろう。もしチームが目標に達しなかった時、それは彼の能力のせいではなく、彼の経験が足りなかったことが原因になるだろうね。ビッグクラブの監督は、プレッシングやマークのつけ方で勝利するのではない。スター選手を従わせることによって勝利するのだ」

 現役時代にACミランでもユベントスでも、常に国内外から集まるスター選手に囲まれてプレーし、そしてそのゲームメークをしてきたピルロ氏だからこそ、確かにスター選手とのコミュニケーションに問題はないだろう。リッピ氏もそれが重要だと話す一方で、ナポリの指揮を執るジェンナーロ・ガットゥーゾ氏については、一度ACミランの監督に就任して解任を味わうという苦しいキャリアであったことを踏まえて話した。

「誰もが彼を闘争心や厳しいファウルをする選手だったことを先入観として見ているが、私が見ているのは彼が素晴らしいチームを作っていること。彼は出直しにはなったが、質の高いチーム作りで再出発した。彼は私に近いタイプに見える。まあ、ワールドカップの時には首をつかまれたけどね」

 ガットゥーゾ氏は2006年W杯の優勝後の興奮状態のなかで、リッピ氏の首に「のどわ」をしたうえで「お前は凄い監督だ」と叫んだというエピソードがあり、リッピ氏もそれを笑い話として再び披露した。それでも、そうした印象と彼の作るチームは別だという指摘もしている。

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