恐喝容疑で代表追放のベンゼマ 復帰への動きに苦言を呈した仏首相に激怒

自身のツイッターで首相の発言に噛みつく

 フランス代表の同僚MFに対する恐喝事件に関与したとして代表追放状態となっているレアル・マドリードFWカリム・ベンゼマが、フランスのマヌエル・ヴァルス首相にブチ切れている。

 ベンゼマは昨年10月に、リヨンMFマテュー・ヴァルブエナのセックステープを巡る恐喝事件に関与。ベルサイユ警察に逮捕され、起訴されていた。フランス代表から追放状態となっていたが、このほど事件の被害者であるヴァルブエナとベンゼマの面会禁止措置が解除された。6月にフランスで行われる欧州選手権への出場に向けた大きな障害が取り除かれたため、ベンゼマの代表復帰の可能性が一気に広がっていた。

 だが、地元ラジオ局「RMC」によると、ヴァルス首相はフランスメディアに対してベンゼマ被告の代表復帰に警告を投げかけた。「カリム・ベンゼマの代表復帰に関する条件はまだ満たされていないと思う。彼はまだ捜査対象だ。若者にとって偉大なスポーツマンは規範的でなければいけない。フットボールは我々の代々継承すべきものだ。アマチュアのスポーツマンの事件ではない。我々は慎重になるべきだ。すべての行動や決断は重要になる」との声明を出している。

 これにベンゼマ本人が激怒した。自身のツイッターで「僕は12年間プロサッカー選手として活動している。541試合でレッドカードはゼロ、イエローは11枚。そして、自分の模範性について話題にする人間がいるのか?」と、怒りのメッセージを出している。

 今季リーグ戦20試合で19得点と結果を出しているベンゼマ。ピッチ外の刑事事件よりも、ピッチ内の素行に目を向けるべきと主張した。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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