南野は“リバプール新章”の代表例? 今後の“役割”を英メディア指摘「世代間のギャップを…」
リバプールは「新たな章に直面」 優勝後のチーム作りの難しさを指摘
リバプールの日本代表MF南野拓実は、現地時間20日のリーグ第2節チェルシー戦(2-0)で途中出場し、今季のプレミアリーグ初出場を果たした。チームが着々と補強を進めるなか、リバプール専門メディアは南野が置かれている状況に言及。「長いスパンで見て戦力となる」とポジティブな見方を示している。
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リバプールは昨季、30年ぶりのリーグ制覇を成し遂げ、チャンピオンとして今季に臨んでいる。移籍市場ではあまり大きな動きを見せてこなかったが、ここ数日間でバイエルン・ミュンヘンからスペイン代表MFチアゴ・アルカンタラ、ウォルバーハンプトンからポルトガル代表MFディオゴ・ジョッタを獲得し、一気に戦力を拡充。チェルシー戦ではチアゴが途中出場でデビューを果たした。
中盤から前の戦力が厚みを増すなか、気になるのは南野の立ち位置だ。プレシーズンの段階ではトップ下や強力3トップのバックアップとしての起用が見込まれていたが、世界有数のプレーメーカーであるチアゴ、サイドを高いレベルでこなすジョッタの獲得により、その役割も変化する可能性がある。
リバプール専門メディア「リバプール・コム」は「リバプールの新章はすでに描かれている:ディオゴ・ジョッタとタクミ・ミナミノが代表例だ」と見出しを打ち、リバプールの現在と今後を展望。「ユルゲン・クロップはリバプールの監督として新たな章に直面している」として、優勝の後にさらなる成功を追い求める難しさを指摘し、乗り越えるためのキーマンとして南野らを指名している。
「ジョッタの獲得により、様々な役割をこなせる(セネガル代表FWサディオ・)マネの代役は確保された。技術的にもマネに近いプレーを期待でき、プレミアリーグでの実績から適応に時間も必要ない」
「南野やハーヴェイ・エリオットのように長いスパンで見て戦力となる選手、そしてジョッタのようにプレミアリーグで実績のある選手を保持することにより、クロップは短期的にも長期的にも、マネの後継者と呼べる選手を確保できている」
例として挙げられた現在28歳のマネに衰えの兆候は見られないものの、長い目で見ればどれだけ強力なチームでも世代交代は避けて通れない。少しずつその道を歩んでいくためにも、記事では「南野やジョッタのような選手が世代間のギャップを埋める」とも綴られている。今後の起用ポジションはまだ流動的だが、チーム作りという面で南野は重要な役割を期待されているようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)