「自分がやらなきゃ」 マイナビ仙台MF隅田凜、キャプテン就任に込めた”変わる”決意

マイナビベガルタ仙台レディースでキャプテンを務めるMF隅田凜【写真提供:マイナビベガルタ仙台】
マイナビベガルタ仙台レディースでキャプテンを務めるMF隅田凜【写真提供:マイナビベガルタ仙台】

一度は断った主将も”成長したい”思いから就任を決断「悔しさを切り替えるためにも…」

 なでしこリーグ(日本女子サッカーリーグ)1部のマイナビベガルタ仙台レディースのMF隅田凜は今季、新キャプテンに就任した。下部組織時代を含めて11年間を過ごした日テレ・東京ヴェルディベレーザを離れ、杜の都・仙台で2年目を迎えたボランチの決意とは――。

 中学1年次にベレーザの下部組織である日テレ・メニーナ入りした隅田は、2012年にトップチームへ昇格。翌13年からボランチのレギュラーをつかんだ。中心選手として15年から4年連続リーグ優勝、皇后杯制覇3回、なでしこリーグ優勝2回を経験したなか、19年にベレーザからマイナビ仙台へ完全移籍した。

「ベレーザに長い間在籍していたので、そこを出るという決断は本当に迷いました。自分が行っていいのかと……。いろんな人に相談した結果、移籍を決めました」

 隅田はリーグ第4節・ジェフユナイテッド千葉レディース戦(0-1)で新天地デビューを飾り、加入1年目は15試合・1得点を記録したが、マイナビ仙台は8位(4勝4分10敗)と最後まで残留争いを強いられる苦しいシーズンとなった。

 迎えた2年目の今季、ベテランMF安本紗和子からキャプテンを受け継いだが、「性格的にリーダーには向いていない」と自己分析する隅田は当初、辛島啓珠監督からの打診を辞退したという。

「連絡が来て、『キャプテンをやらないか』と言われた時は、無理だと思ったので断りました。でも、このままだったら去年と同じというか、悔しさを分かりやすく切り替えるためにも、『自分がやらなきゃ』という自覚があったほうが何か変われるかなと。そこからいろんな人に相談して、成長したいと思って引き受けました。ベレーザで長い間イワシさん(岩清水梓)を見てきたので、勝負どころのスライディングだったり、声でも引っ張ってくれる後ろ姿が印象に残っていて、そこは憧れています」

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