8月の「J1月間ベストDF」を元日本代表・栗原氏が選出 「ダブル受賞にさせてほしい」

崩されていても「最後の最後で弾き返しているのが今の名古屋」

 8月の月間ベストDFの選出に関しては、「サイドバックとなると攻撃参加など別の評価基準も出てくると思うので、リーグ最少失点という評価なら、センターバックかなと。このチームは、丸山選手がビルドアップ、中谷選手がブロックのタスクを担っているが、この両輪で成り立っている。どちらが優れているとかではなく、2人で一つだったと思うから、ここはダブル受賞にさせてほしい」と主張した。

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「シュートも打たれているし、崩されてもいるけれど、最後の最後で弾き返しているのが今の名古屋の強固な守備力だし、アタッカーは一発のゴールで評価が急上昇するけど、DFの評価基準は真逆で、継続力と安定力が大事で、一つのミスで評価が一変してしまう。そういう点でも、名古屋のセンターバックコンビは受賞にふさわしい」

 昨季途中から発足したマッシモ・フィッカデンティ体制では、それまでの攻撃的なサッカーから堅守速攻のスタイルへと舵を切ったが、今季はリーグ最少失点で順位も上位をキープするなど、結果が目に見える形でついてきている。そのなかでも今季フル出場している丸山と中谷のセンターバックコンビが、“崩されてもゴールを許さない粘り強さ”で屋台骨を支えていると言えそうだ。

[プロフィール]
栗原勇蔵/1983年9月18日生まれ、神奈川県出身。横浜F・マリノスの下部組織で育ち、2002年にトップ昇格。元日本代表DF松田直樹、同DF中澤佑二の下でセンターバックとしての能力を磨くと、プロ5年目の06年から出場機会を増やし最終ラインに欠かせない選手へと成長した。日本代表としても活躍し、20試合3得点を記録。横浜FM一筋で18シーズンを過ごし、19年限りで現役を引退した。現在は横浜FMの「クラブシップ・キャプテン」として活動している。

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