南野拓実に「サラーの変化がチャンス提供」 来季の新システムに英期待「最も大きな改革」

リバプールMF南野拓実(左)と同僚FWモハメド・サラー【写真:AP】
リバプールMF南野拓実(左)と同僚FWモハメド・サラー【写真:AP】

リーグ連覇に向け、リバプールは来季4-2-3-1システムを積極的に採用?「南野の多様さも役立つ」

 リバプールは2019-20シーズンに30年ぶりのリーグ制覇を果たし、連覇を目指すため早速新シーズンに向けて始動している。今年1月から加入した日本代表MF南野拓実は、リバプールで初のプレシーズンを過ごしているが、現地メディアは「サラーの変化が南野とチェンバレンにチャンスを提供する」と見出しを打って取り上げている。

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 30年ぶりのリーグ制覇を最大の目標に掲げていたリバプールは開幕から他の追随を許さぬ連勝街道を駆け抜け、圧倒的な強さを誇示した。歴代最多勝ち点記録(100)の更新には至らなかったが、32勝3分3敗の勝ち点「99」と、2位マンチェスター・シティに18差をつける独走優勝となった。

 昨季優勝を果たしていたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)はベスト16で敗退していたため、リーグ終了と同時にオフシーズンに入ったリバプール一同は、約3週間の休息を取ってからオーストリアの合宿にキャンプイン。南野にとってはリバプールで迎える初のプレシーズンとなっている。

 そんななか、英地元紙「リバプール・エコー」は「サラーの変化が南野とチェンバレンにチャンスを提供する」と見出しを打ち、「サラーは強力なゴールハンターだが、彼の変革がリバプールの戦術にわずかな変化をもたらすかもしれない」と取り上げ、サラーの来季の役割変更が南野に好影響をもたらすと指摘している。

 記事では「フィルミーノの独特な役割は、従来の3トップと一線を画したが、クロップはすでに来季戦術変更する兆候を示している。4-2-3-1システムはリバプールの“プランB”として度々採用されているが、最前線にサラーが配置されるのがおそらく最も大きな改革だ」と、サラーの最前線起用が来季積極的に導入される可能性を説明している。

 サラーは一昨年、昨年と2年連続で得点王に輝き、今年も19得点でチーム最多得点を記録。試合が膠着した状況では、サラーの得点力を最大限に生かすため、4-3-3システムから4-2-3-1システムへと変更するケースが度々あったが、「チェンバレンが攻撃陣に定期的に参加する選手となる可能性が高く、南野の多様さも役立つ」と指摘している。

 サラーが最前線に入った際は、右サイドにイングランド代表MFアレックス・オックスレイド=チェンバレン、そして、トップ下に南野が配置される機会が増加すると主張している。「クロップがこの実験に前向きであれば、来季の“セントラルFWサラー”は非常に効果的なシフトになるかもしれない」と、新システムに期待を寄せていた。

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