堀江貴文氏が語るJリーグの未来とは?(前編)|「プレミアリーグよりもポテンシャルがある」

 2015年7月、Jリーグが堀江貴文氏とのアドバイザー契約を締結したと発表し、日本中のサッカーファンを驚かせた。これまでにも日本サッカー界への提言を行っていた堀江氏だが、アドバイザー就任をもって正式に、Jリーグが推進するさまざまなプロジェクトに対して助言・提言を行う立場となった。

 今回は、「プレミアリーグよりもJリーグの方にポテンシャルがあると感じている」と話す堀江氏と、Jリーグ常務理事の中西大介氏は、Jリーグの未来をどう見ているのだろうか?

 2人の口から飛び出した言葉の数々は、Jリーグの未来を明るく照らしているかのようだった――。

 

Jリーグを取り巻く環境の大きな変化が、危機感を生んだ

――中西さん、今回のようにアドバイザーを外部に求めたという経緯には、どのような背景があったのでしょうか?

中西 Jリーグは今年で23年目を迎えました。この間、百年構想の理念の下、着実に成長を遂げてきました。それはもちろん、各クラブのスタッフ、ファン・サポーターの皆さん、その他数多くの方々の尽力のおかげだと考えています。

 またリーグとしても、この23年間で学んだ成功モデルをまとめて各クラブとベストプラクティスを共有するなど、連続的な成長のための施策を打ってきました。今やJクラブは38都道府県53クラブにまで広がり、債務超過のクラブ数は”0″と、一定の成果を収めてきたといえます。

 ですが同時に、Jリーグを取り巻く環境もまた大きく変わってきました。

――具体的にはどういうことでしょうか?

中西 欧米を中心としてますます肥大化するサッカービジネス、中東・中国といった新興勢力の台頭、ASEAN諸国の経済成長。一方、日本に目を向けると、減少する人口と収縮する経済。

 経済界のみならず、サッカー界においても急速にグローバル化、特にアジアにおける重要性が増し、いや応なしにJリーグもそこでの戦いにさらされています。

堀江 その現象の一つとして、東南アジアに移籍する日本人選手も増えていますよね。

中西 そうです。例えば韓国でも、トッププレーヤーが欧州に移籍するという状況はJリーグと同じ。ですが、その次のレベルの選手たちがJリーグや中国でプレーして、残った選手でKリーグは構成されている。国内リーグの空洞化に拍車が掛かり、観客動員数は6000人台にまで落ち込んでいます。

堀江 日本のJ2の平均入場者数と同程度ですね。

中西 現状の日本人選手の移籍状況を見てみると、今アジアでプレーしているのはキャリアの終盤を迎えた選手が多い。ですが将来的には、欧州に移籍するようなトッププレーヤーの次のレベルの選手が、中国や東南アジアに流出するようになるかもしれない。そうなると、国内リーグは衰退していきます。

 グローバルの観点で見ると、このままでは非常にまずいという危機感を抱くようになりました。

 

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