イタリアの名門の指揮官候補も同じく…

　そしてユベントス側も、アレッグリ監督が万が一退任した場合に備えて動いているという。後任候補としてリストアップしているのは、チェルシーと同じくペジェグリーニ監督。クラブはスペイン人指揮官のチーム掌握術を、アッレグリの代わりに相応しいクオリティーを備えていると評価している。

　しかしながら堅実路線で知られる”イタリアの貴婦人”は、前監督でもあるコンテ氏の動向も見据えているという。つまりチェルシーとユベントスの間で、ペジェグリーニ氏、アレッグリ氏、コンテ氏の三者を巡る駆け引きが水面下で行われている模様だ。

　各国のビッグクラブには多くのスター選手が集っているため、彼らをまとめられる器を持った監督を探すことが要求される。いくら優秀な選手がいても、監督が人心掌握で苦しめばチームが好転しないことは、マンチェスター・ユナイテッドのデイビッド・モイーズ前監督、ルイス・ファン・ハール現監督らが証明している。今シーズンのタイトル争奪戦だけでなく、大物監督の去就によって左右されるビッグクラブの”名将シャッフル”からも目が離せなくなってきている。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images