大迫勇也に吹く“追い風” 「All or Nothing」の入れ替え戦、ブレーメンを再び救うか

粘り強さに定評のある相手に“したたか”に戦えるか

 ハイデンハイムは2部リーグで優勝したビーレフェルト(30失点)に次ぐ36失点と守備がとても手堅く、球際への激しさは強烈だ。さらに第33節ハンブルガーSV戦(2-1)では相手に先制を許しながらも、後半に同点に追いつき、さらにアディショナルタイム5分に決勝ゴールを決めるなど、終盤の粘り強さには特筆すべきものがある。

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 フランク・シュミット監督は「どちらが優勢かと聞かれたら、誰もがそれは分かっている。だが我々は、この2試合に関してはそうした立ち位置がなんの意味も持たないことを見せるために全力を見せるつもりだ。ブレーメンが我々を過小評価したりはしないと思っている。我々は自分たちが取り組むべき課題を理解して、準備する。勇敢に前に出て、自分たちのチャンスを生かし切ることが求められる」と決戦に向けて闘志を燃やしていた。

 ブレーメンはケルン戦のような完璧な心理状態で試合に臨むことが極めて重要だ。「相手を過小評価しない」「油断はない」と口にしていても、どこかでほんの少しでも楽観的な油断が出てきてしまったら、調子を取り戻すことができないまま、1試合を終えてしまうことも普通にありえるのだ。

 ケルン戦こそFWニクラス・フュルクルク、MFミロト・ラシツァ、そして大迫のコンビネーションがほぼすべて上手くいったが、ハイデンハイムは組織的な守備をベースに球際へ複数選手が絶えずアプローチしてくる積極的な守備を見せてくるはずだ。思い通りにシュートまで持ち込めないシーンが続くかもしれない。

 それでも冷静さを失わずに、攻撃を構築できるかどうかがカギになる。ペナルティーエリア付近で大迫がボールを収め、相手守備の裏へパスを送るシーンが増えれば増えるほど、得点機は増えてくる。あるいは上手くFKを獲得することも重要だ。相手の激しさを逆に利用するしたたかさを見せてほしい。

(中野吉之伴 / Kichinosuke Nakano)

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中野吉之伴

なかの・きちのすけ/1977年生まれ。武蔵大学人文学部欧米文化学科卒業後、育成層指導のエキスパートになるためにドイツへ。地域に密着したアマチュアチームで、さまざまなレベルのU-12からU-19チームで監督を歴任。2009年7月にドイツ・サッカー協会公認A級ライセンス取得(UEFA-Aレベル)。SCフライブルクU-15チームで研修を積み、16-17シーズンからドイツU-15・4部リーグ所属FCアウゲンで監督を務める。『ドイツ流タテの突破力』(池田書店)監修、『世界王者ドイツ年代別トレーニングの教科書』(カンゼン)執筆。最近はオフシーズンを利用して、日本で「グラスルーツ指導者育成」「保護者や子供のサッカーとの向き合い方」「地域での相互ネットワーク構築」をテーマに、実際に現地に足を運んで精力的に活動している。

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